サービス好調のサカーリがシフィオンテクを下して大会デビューを飾る [WTAファイナルズ]

写真はマリア・サカーリ(ギリシャ)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「アクロンWTAファイナルズ・グアダラハラ」(WTAファイナルズ/メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ/11月10~17日/賞金総額500万ドル/ハードコート)の大会2日目のシングルスはチチェン イッツァ・グループの第1戦が行われ、第4シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が強力なファーストサーブを駆使して第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-2 6-4で下して白星スタートを切った。

 ブレイクのシーズンを送っている26歳のサカーリは今年のフレンチ・オープン準々決勝とオストラバの準決勝でもシフィオンテクをストレートで破っており、同対戦でのセット連取を「6」に伸ばした。

 今シーズンを世界ランク21位で始めたサカーリはタイトルこそなかったがオストラバで準優勝を飾り、マイアミ、フレンチ・オープン、USオープンで4強入りするなどしてWTAファイナルズ出場権を獲得した史上初のギリシャ人プレーヤーとなった。

 2021年にアデレードとローマで優勝したシフィオンテクもまた、女子トップ8のみが出場できるシーズン末のエリート大会のデビュー戦をプレーしていた。

「しっかりした堅実な戦いができたと思うわ。言うまでもなく、サービスの調子に助けられた。高地でのプレーにもかなりうまく対応できたし、ショットをコントロールすることができた。日に日によくなっていくんじゃないかしら」とサカーリは振り返った。

 27回あったファーストサーブからのポイントをひとつしか落とさなかったサカーリは第1セットの第3ゲームと第7ゲームでブレークし、第2セット3-3から相手のサービスゲームを破って勝利を決定づけた。

 メキシコで2番目の大きな都市であるグアダラハラは標高が1500m近いため、選手たちは高地にプレーを適応させなければならない。

「恐らくここでは、うまくサーブを打つ方法を見つけることがカギになると思うわ。それができればある程度思い通りにポイントを組み立てていけるから。サービスの確率をよくすれば、間違いなくかなり有利になるはずよ」とサカーリは語った。

 ナイトセッションでは第7シードのパウラ・バドーサ(スペイン)が第1セット2-4から10ゲームを連取し、第6シードの第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 6-0で倒す番狂わせを演じた。

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビン(総当たり戦)を行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。大会は今年だけグアダラハラで行われ、2022年からは本来の中国・深圳に戻る予定になっている。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。

 ディフェンディング・チャンピオンで世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)はオーストラリア入国時の厳しい隔離措置などもあるため、今回はタイトル防衛に挑まない決断を下した。(APライター◎カルロス・ロドリゲス/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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