コンタベイトがジャバーに並ぶ2021年女子ツアー最多のマッチ48勝目をマークし決勝進出 [WTAファイナルズ]

写真は決勝に進出したアネット・コンタベイト(エストニア)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「アクロンWTAファイナルズ・グアダラハラ」(WTAファイナルズ/メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ/11月10~17日/賞金総額500万ドル/ハードコート)の大会7日目のシングルスは決勝トーナメントの準決勝が行われ、テオティワカン・グループから勝ち上がったガルビネ・ムグルッサ(スペイン)とアネット・コンタベイト(エストニア)がチャンピオンの座をかけて対決することになった。

 デイセッションで第6シードのムグルッサが第7シードのパウラ・バドーサ(スペイン)との同胞対決を6-3 6-3で制し、ナイトセッションでは第8シードのコンタベイトが第4シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-1 3-6 6-3で退けた。

 決勝で戦う両者の過去の対戦成績は3勝2敗でムグルッサがリードしており、日曜日のラウンドロビン第3戦ではムグルッサが6-4 6-4で勝っている。

 コンタベイトは決勝までの道のりで第2シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を倒し、ラウンドロビン最後の試合でムグルッサに敗れていた。彼女は出場したここ8大会で29勝3敗という好成績を誇っており、もしここでタイトルを獲得すれば世界ランク6位に浮上することになる。

 この勝利でコンタベイトは2021年のマッチ48勝目を記録し、女子ツアーで最多記録のオンス・ジャバー(チュニジア)に並んだ。

「決勝に進出することができて凄くわくわくしている。私はすでに、この大会に出場できたこと自体をとても誇りに思っていたのよ。ここ数ヵ月の成績は自分が本当にいいプレーをする力があり、一貫して素晴らしいプレーヤーたちを倒すことができるということを示していた。自信になるわ」とコンタベイトはコメントした。

「ここにやって来たとき、私には失うものが何もなかった。それから私は勝ち始め、勝てるのだと感じられるようになったの」

 一方のサカーリは、ツアーレベルの準決勝で3勝14敗となった。今季は準決勝に8度進出したが、一度しか勝つことができなかった。

「そのことについて話すのは難しいわ。私は今日、チャンスを逃したのだと言わなければならない」とサカーリは心中を吐露した。

「私は今日、私はもう少しでチャンスを掴むところまでこぎつけていたわ。私はそれを無駄にしてしまったのよ。だからこそ、こんなにも辛いの。単に運が悪かったというのではなく、私自身がまたもチャンスを投げ捨ててしまった。辛いわ…」

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビン(総当たり戦)を行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。大会は今年だけグアダラハラで行われ、2022年からは本来の中国・深圳に戻る予定になっている。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎カルロス・ロドリゲス/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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