ATPカップで口火を切るオーストラリアン・オープン前哨戦の予定を豪州テニス協会が発表

写真は2021年ATPカップでチャンピオンに輝いたロシア代表チーム(左からメドベージェフ、ルブレフ、カラツェフ、ドンスコイ)(Getty Images)


 2020年に新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」の第3回大会が来年の1月1日から9日にかけてオーストラリア・シドニーで開催され、そのあとに男女共催大会となる「シドニー・テニス・クラシック」が続けて行われるとテニス・オーストラリア(豪州テニス協会)が木曜日に発表した。

 オーストラリアン・オープン前の前哨戦の口火を切ることになるATPカップの第1回大会はセルビア代表チームが優勝を飾り、2月に行われた2021年大会ではロシアが第2代チャンピオンに輝いた。このときは新型コロナウイルス(COVID-19)の規制により参加チームは12ヵ国に絞られ、会場はメルボルンの1箇所で開催された。

 アデレードのメモリアル・ドライブ・テニスセンターでは男女ともアデレード国際が開催されるが、2022年は2週間に渡って2大会が連続で行われる。オーストラリアン・オープン予選開始前の1月3日から9日には、メルボルン・パークで3大会(ATP250の1大会とWTA250の2大会)が開催される。

 2022年最初のグランドスラム大会は1月17日から30日にメルボルン・パークで開催され、参加者の全員(プレーヤー、観客、スタッフなど)がCOVID-19のワクチンを完全に接種していることを条件に収容人数いっぱいまで観客動員を許される。

 豪州テニス協会の責任者であるクレイグ・タイリー氏は、年末のオフのあとにプレーヤーたちに競技の機会を提供することは極めて重要だと語った。パンデミックによりオーストラリア国内における州境規制が続いていることから、クイーンズランド州、西オーストラリア州、タスマニア州でトップレベルの大会を行う可能性がなくなった。

 それでも2021年オーストラリアン・オープン前に行われた大会数に比べれば、来年はその数が劇的に増えている。今年の大会ではプレーヤーたちが入国後に2週間に渡って検疫ホテルで隔離期間を取らなければならず、観客も厳しい規制を受けるかまったく入場できなかった。

「パンデミック、州境の閉鎖、様々な予防接種率が我々に大きなチャレンジを生み出しました。特に夏に向けて変化をもたらしたのは目新しいことではありません。だからこそ我々はできるだけ多くの場所でプレーヤーやファンにとって最適なコンディションを確保するため、可能な限り長く待ったのです」とタイリー氏は説明した。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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