シャラポワが初戦敗退後、次は何かを語れず [オーストラリアン・オープン]
「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)」の大会2日目、女子シングルス1回戦。
グランドスラム大会の初戦負けはこれで連続4大会となったマリア・シャラポワ(ロシア)は、自分の将来に関する問いが出るのではと予測していたことだろう。しかし彼女は、答えを提供することができなかった。これは彼女にとって、オーストラリアン・オープンへの最後の旅となるのだろうか? 彼女は生涯グランドオスラム(キャリアを通じて4つの異なるグランドスラム大会で優勝すること)の一環として、2008年にメルボルンで優勝を遂げていた。
「わからないわ」とシャラポワは視線を落とし、頭を振りながら答えた。「わからない。12ヵ月の間に何が起きているか言うのは、私にとって難しい」。
彼女はかつて1位だったWTAランキングを上げるため、レベルの低いサーキットを巡ろうと努めるのだろうか? オーストラリアン・オープン前には世界ランク145位にすぎず、それゆえ今大会の本戦に参加するためにワイルドカード(主催者推薦枠)を必要としたシャラポワは、第19シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)に対する3-6 4-6の敗戦のあと350位以下に転げ落ちることが予見されている。
「ただ、わからないの。ここから先のスケジュールについては、まだ考えていないわ」
月曜日の雨のせいで火曜日には96試合がつめ込まれることになり、あるコートでは7試合が組まれる始末だった。太陽は沈み、2020年初のグランドスラム大会では多くのことが起きていた。初戦でシャラポワとともに出口に向かうことになった者の中には、3度グランドスラム大会準決勝に進出している第12シードのジョハナ・コンタ(イギリス)、2019年フレンチ・オープンで4強入りした第21シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)、男子では第20シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)もいた。
シードの勝者の中には、グランドスラムのシングルスでロジャー・フェデラー(スイス)と同じタイトル獲得数「20」に至ることを目指す世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)がいた。彼は1回戦でウーゴ・デリエン(ボリビア)を6-2 6-3 6-0で退けた。またグランドスラム大会優勝歴3回で第15シードのスタン・ワウリンカ(スイス)、フレンチ・オープン準優勝2回で第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第12シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)、第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)も勝者の一角だった。
夜の部では、第4シードでUSオープン準優勝のダニール・メドベージェフ(ロシア)が昨年の大会で8強入りしていたフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦し、6-3 4-6 6-4 6-2で勝利をおさめた。また、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)はロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に6-2 7-6(3) 7-6(1)でストレート勝ちした。
32歳のシャラポワの長いキャリアを通し、グランドスラム3大会連続で1回戦負けを喫したのは初めてのことだった。彼女が2大会連続でグランドスラム大会1回戦負けを喫したことは一度あり、それは彼女がまだ10代で、グランドスラム・デビュー戦とその次で続けて初戦敗退した2003年のことだ。
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