「自分のスタイルを貫いてフェデラーのようになりたい」ヨネックスと用具使用契約を締結した望月慎太郎

スーツ姿でヨネックスとの用具使用契約の記者会見に臨んだ望月慎太郎(IMG Academy)(撮影◎BBM)


 11月にフィンランド・ヘルシンキで開催されたチャレンジャー大会をベスト16で終えてから帰国した望月慎太郎(IMG Academy)が、12月15日(水)にヨネックスと用具使用契約を締結。メディアとの質疑応答に応じた。

「もう3週間以上日本にいます。隔離が2週間あり、その後はナショナルトレーニングセンターで練習しています。テニス協会の方にもサポートしてもらっています」

 テニス選手にとって宿命である海外遠征はまったく苦にしていないという。

「日本はご飯が美味しいと思うくらいです。どこの国にいることも苦じゃないです。あまりこだわりがないのでどこでも大丈夫」

 来年1月からヨーロッパの大会を転戦する予定だ。

「コロナ禍で大会のスケジュールが出るのは遅く、自分の現在のランキングの関係もあり、決めるのは難しいです。なかなか決められないのは悩むところですね。できればもっと早くスケジュールを出してほしい。1月にヨーロッパでスタートしたいと思っています」

 今年と同様、アメリカ・フロリダ州にあるIMGアカデミーの寮を拠点にATPチャレンジャー大会を中心に出場していく。来年一緒に活動するコーチを選定中だ。

「コーチはまだ決まってないですが、何人か候補がいて、その中から決めます。チェコ人のコーチも候補にいて、その方とやる可能性もあります。その場合はヨーロッパにいることも多くなるので、現地に練習できる場所を確保できればいいかなと思います」

 今年は同い年のカルロス・アルカラス(スペイン)が活躍した。 

「特別意識している選手はいない。アルカラスだけでなく、オルガ ビートゥス ヌースコウ・ルーネ(デンマーク)も100位くらいにいるので、そこに追いついて追い越したい。ただ、それ以前に追いつくために自分のやるべきことをやらなければならない」


ヨネックスのEZONE 100でストロークを披露した

 憧れの存在はロジャー・フェデラー(スイス)だ。

「小さい頃からフェデラーが好きなので、彼のようになりたい。プレーを真似したいとは思っていないけど、自分のスタイルを貫いて、あのような人になりたい」

 昨年からツアーに挑戦しているが、あまり先を考え過ぎずに目の前の試合を戦っている。 

「(現在のランキング、状況は)具体的にイメージしてなかったので先のことはあまり考え過ぎずに、目の前の試合に集中してやってきました。これからも一つひとつやっていきたいと思います」

 今夏の出場は叶わなかったが、3年後は見据えている。

「ジュニアのときからジュニアデビスカップなどチームで戦うことは好きです。オリンピックは出たいという気持ちしかない。日本を背負うのは楽しみでエキサイティング!」


得意のバックハンドを披露した望月慎太郎

 今後強化していく部分ははっきりしている。
 
「まずはサービス。よくならないといけない部分はたくさんある。ただ、平均的な選手が一番よくないので、リターン、ボレーなど得意な部分で勝負したい。全部うまくなるのは無理だと思うので、何か誰にでも勝てるものを持っていたほうが、ギリギリの戦いでは勇気をもって戦えると思う」

 最後に自分の一番のストロングポイントは気持ちの強さだと力強く語った。
 
「気持ちですね。競った試合に勝てる自信はある。今は簡単な試合がもうないので、そこで勝ち上がるのが自分の強みだと思います」(テニスマガジン)

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写真◎BBM

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