チチパスが右肘の問題でポーランド戦のシングルスを回避「回復はメルボルンに向けて順調に進んでいる」 [ATPカップ]

写真はポーランド戦をベンチで見守るステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 2020年に創設された男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月1~9日/賞金総額1000万ドル/ハードコート)が開幕し、初日のナイトセッションはグループAとグループDのラウンドロビン(グループ内総当たり戦)第1戦各1対戦が行われた。

 クドス・バンク・アリーナで行われたグループDでは大会最初のトップ10対決が注目されていたが、ステファノス・チチパス(ギリシャ)が右肘の問題を理由にホベルト・フルカチュ(ポーランド)との試合をスキップしたため実現しなかった。

 チチパスの代役を努めた世界ランク1076位で20歳のアリストテレス・タノス(ギリシャ)は同9位のフルカチュに1-6 2-6で完敗し、シングルス2試合でポーランドに対するギリシャの敗北が決まってしまった。
 
 11月に肘の手術を受けていた世界4位のチチパスは「100%で戦えないなら、ここで無理する意味はない。肘の手術からの回復はメルボルンに向けて順調に進んでいるが、今日はやや時期尚早だった」と説明し、1月17日に開幕するオーストラリアン・オープンに関しては「大丈夫だと信じている。医師がいい仕事をしてくれ、同じタイプのケガをした他のアスリートと一緒にリハビリをしてきた。回復は時間の問題なんだ。1週間のうちに100%近くまでコンディションを上げていけると思う」と話した。

 決着がついたあとにミハイル・ペルボララキス(ギリシャ)と組んでダブルスに出場したチチパスは、フルカチュ/ヤン・ジェリンスキ(ポーランド)を6-4 5-7 [10-8]で倒して一矢を報いた。

 対戦に敗れはしたがダブルスの試合後にチチパスは「2年前のドイツ戦を含め、デビスカップや昨年のATPカップなど非常に競った試合のスーパータイブレークで負け続けていたけど、ついに連敗に終止符を打つことができた。悪いジンクスから抜け出ることができてうれしいよ。僕らは自分たちの限界を超え、そのおかげでこの勝利を掴むことができた」と話し、この1勝を大いに喜んだ。

 ケン・ローズウォール・アリーナで行われたグループAは、セルビアが大黒柱のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を欠きながらもキャスパー・ルード(ノルウェー)が率いるノルウェーを2勝1敗で振りきった。フィリップ・クライノビッチ(セルビア)がオープニングマッチのシングルスとニコラ・カシッチ(セルビア)とのペアで臨んだダブルスも制し、セルビアに2勝をもたらした。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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