世界2位サバレンカは激闘の4回戦を突破できず、36歳カネピが今年もジャイアントキリング [オーストラリアン・オープン]

写真は激闘の4回戦を戦い終えて握手を交わすカイア・カネピ(エストニア/右)とアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、世界ランク115位のカイア・カネピ(エストニア)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を5-7 6-2 7-6(10-7)で倒す番狂わせを演じてノーシードからベスト8進出を果たした。試合時間は2時間19分。

 第3セット1-3から4-4に追いついた直後にブレークされたサバレンカは4-5から40-0と相手にマッチポイントを握られながらも巻き返し、5-6から相手の2度目のサービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックして驚異的な粘りを見せたが、最後の10ポイントタイブレークでカネピが5度目のマッチポイントをものにして試合に終止符が打たれた。

 全豪に5年連13回目の出場となる36歳のカネピは、3度の3回戦進出(2009年、18年、21年)がこれまでの最高成績だった。昨年はタイトル防衛を目指していたソフィア・ケニン(アメリカ)を6-3 6-2でノックアウトしたあと、3回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア)に7-5 6-7(2) 4-6で敗れていた。

 グランドスラム大会でカネピが4回戦を突破したのは2017年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来で7度目となり、4つのグランドスラム大会すべてで8強の舞台を経験することになった。

 この結果でカネピは、サバレンカとの対戦成績を2勝0敗のとした。両者は昨年2月にギップスランド・トロフィー(WTA500/ハードコート)の2回戦で一度顔を合わせており、カネピが6-1 2-6 6-1で勝っていた。

 今大会でのカネピは1回戦で第16シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-4 6-3で、2回戦でマリー・ブーズコバ(チェコ)を6-2 7-6(3)で、3回戦ではワイルドカード(主催者推薦枠)のマディソン・イングリス(オーストラリア)を2-6 6-2 6-0で破って16強入りを決めていた。

 カネピは次のラウンドで、第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。シフィオンテクは4回戦で、ソラナ・シルステア(ルーマニア)を5-7 6-3 6-3で下しての勝ち上がり。

 今季ここまで前哨戦2大会でプレーしたサバレンカは2試合で合計39本とダブルフォールトを量産し、いずれも初戦敗退を喫したあと本番を迎えていた。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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