マレーが強敵ブブリクとの初戦をクリア、次はオジェ アリアシム [ATPロッテルダム]
ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月7~13日/賞金総額134万9070ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が世界ランク31位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を7-6(6) 6-4で下し、1月のシドニーでの決勝進出から続いている力強い復帰の歩みを裏付けた。
ブブリクは前週のモンペリエ決勝で世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に勝ってツアー初優勝を飾り、波に乗っている選手だった。
「第1セットではお互いに厳しい時間帯があったけど、僕は何とかそこを切り抜けることができた。終盤には、彼の強力なサービスに対して何本か非常にいいリターンを返すことができた。いい仕事をしたと思う」と試合後にマレーは振り返った。
2009年に同大会で優勝しているマレーは今週に2018年以来となるトップ100復帰を果たしたが、まだダイレクトインできるランキングではなかったためこの大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した。
マレーは次のラウンドで、第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。まだ成績に不安定さがあるとはいえ、昨年のUSオープン4強や今年のオーストラリアン・オープン準々決勝進出など目覚ましい活躍を見せているオジェ アリアシムはこの日、やや苦戦しながらも予選勝者のイゴール・ゲラシモフ(ベラルーシ)を3-6 6-2 6-2退けた。
トップ選手と競い合うことは喜びだと話しているマレーは次戦を見据え、「その試合を楽しみにしている。彼(オジェ アリアシム)はかなりいい1年のスタートを切った世界最高峰の若手選手のひとりだ。もし彼を倒したいなら、僕は自分の最高のテニスをする必要がある。僕にとって、素晴らしいテストの場となるだろう」と意欲を示した。
この日は2回戦が3試合行われ、第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が8強入りを決めた。
ノリーがカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4 7-6(5)で振りきり、デミノーがマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に7-6(6) 1-6 6-4で競り勝ち、19歳のムゼッティは第4シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-3 5-7 6-3で倒す殊勲をやってのけた。
そのほかの試合ではマートン・フチョビッチ(ハンガリー)、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)、クォン・スンウ(韓国)が2回戦に駒を進めた。
写真◎Getty Images
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