シャポバロフが予選勝者の137位に敗れる波乱、トップ2シードのチチパスとルブレフは初戦を突破 [ATPロッテルダム]

写真は試合後に握手を交わすデニス・シャポバロフ(カナダ/左)とイリ・レヘカ(チェコ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月7~13日/賞金総額134万9070ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が予選勝者のイリ・レヘカ(チェコ)に4-6 4-6で敗れる波乱が起きた。

 20歳のレヘカは昨年トップ300入りしたばかりで、世界ランク自己最高の137位で今大会を迎えている。彼にとってこれは予選勝ち上がったオーストラリアン・オープンに続く2度目のツアー本戦だったが、緊張する様子もなくチャンスがあればひるまず叩いてネットに出る積極的プレーで堂々と第1セットを先取した。第2セットではシャポバロフがリターンゲームでより攻撃的になって苦しむ場面もあったが、それでも先にブレークを果たして最後はラブゲームで自分のサービスゲームをキープして拳を突き上げた。

 レヘカは2回戦で、予選勝者のベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)を6-1 6-2で破って勝ち上がったボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)と対戦する。

 一方で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)は苦戦を強いられたが、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-5 6-7(1) 6-4で振りきった。

 チチパスは試合後、「素晴らしい戦いだった。彼は僕がこれまで観た中で最高のプレーをした。今日の彼は火がついていたようで、ベースラインから凄いウィナーを打ち込んできた。彼は僕がこれまで対戦した中で最高の若手のひとりだよ」と22歳の対戦相手を称えた。

 この日は前年覇者で第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)も初戦に臨み、予選勝者のヘンリー・ラクソネン(スイス)を6-4 6-4で退けた。

 各セットで1ブレークして勝ったルブレフは試合後に「彼から何を予想すべきかわかっていなかった。彼は強い選手を相手に素晴らしいプレーをしていたから、手強い相手だということはわかっていたんだけどね。オーストラリアン・オープン1回戦で彼はダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れたけど、ダニールは試合後に彼は本当に難しい相手だと言っていた。少し分析する時間が必要だったけど、でも今日の自分のプレーぶりには満足しているよ」とコメントし、タイトル防衛について聞かれると「多くのいい選手が出ている非常に厳しい大会だ。とにかく1試合1試合に集中するよう努力するよ」と答えた。

 そのほかの試合ではカレン・ハチャノフ(ロシア)がアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)との接戦を6-7(4) 6-1 7-6(6)で制し、19歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)はミカエル・イーメル(スウェーデン)に6-3 6-7(4) 6-3で競り勝ちそれぞれ2回戦に駒を進めた。

 また第8シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した地元選手のタロン・グリークスプア(オランダ)に6-2 6-7(2) 6-7(0)で競り負け、初戦でシードダウンを喫した。グリークスプアは第2セットで2つのマッチポイントを凌ぎ、もつれ込んだふたつのタイブレークでは一段レベルを上げた戦いぶりを見せた。

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写真◎Getty Images

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