新コーチとの初戦に臨んだシナーがマッチポイントを凌いでマレーの待つ2回戦へ「本当に厳しい試合だった」 [ドバイ選手権]

写真はオーストラリアン・オープンでのヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月21~26日/賞金総額294万9665ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がダニエル・エバンズ(イギリス)を6-4 7-5で倒して前週からマッチ5連勝を飾った。

 2020年に3度エバンズと対戦して1勝2敗だったルブレフだが、これで対戦成績はタイとなった。ルブレフは次のラウンドで、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を6-3 6-2で破って勝ち上がったクォン・スンウ(韓国)と対戦する。

 一方で新コーチとの関係をスタートした第4シードのヤニク・シナー(イタリア)は苦戦を強いられたが、マッチポイントを凌いだ末にアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を4-6 7-6(6) 6-3で退けた。

 このところ力をつけている22歳のダビドビッチ フォキナは第1セット終盤に最初のブレークポイントをものにして5-4とリードし、次のゲームをキープして先行した。ダビドビッチ フォキナは第2セットのタイブレークでも6-3とリードしてマッチポイントを握ったが、そこからレベルを上げて巻き返したシナーが5ポイント連取でセットオールに追いついた。第3セットではシナーがそのままいい波に乗り、接戦をものにした。

「本当に厳しい試合だった。彼のことは知っていたけど、一度も対戦したことはなかったんだ」と試合後にシナーはコメントした。

「これは初対戦であり、3つのマッチポイントを凌がねばならなかった難しい試合となった。セーブした最初のマッチポイントではラッキーだったよ。アウトだったんだけど、大きなアウトじゃなかったからね」

 シナーは2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)と顔を合わせる。ふたりは昨年に一度だけ対決しており、その際にはマレーが7-6(4) 6-3で勝っていた。

 また第6シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)はマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に4-6 6-4 7-5で競り勝ち、日本のダニエル太郎(エイブル)に対する2回戦に駒を進めた。このところ好調なダニエルは予選2試合を勝ち上がったあと、月曜日の1回戦でダビド・ゴファン(ベルギー)にストレート勝ちしていた。

 第7シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)はディフェンディング・チャンピオンとして初戦に臨んだが、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に5-7 3-6で敗れた。

 そのほかの試合では第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、前週のドーハでタイトルを獲得した第8シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、カレン・ハチャノフ(ロシア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)とアレックス・モルチャン(スロバキア)、予選勝者のリカルダス・ベランキス(リトアニア)が初戦を突破した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles