地元リヨン出身のガルシアが準々決勝へ「私にとって絶好の機会」 [リヨン・オープン]

写真はカタール・トタルエナジーズ・オープンでのカロリーヌ・ガルシア(フランス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「シジエム サンス・メトロポル ド リヨン・オープン」(WTA250/フランス・リヨン/2月日28~3月6日/賞金総額23万9477ドル/室内ハードコート)の女子シングルス2回戦でデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)が予選勝者のクリスティーナ・ブクサ(スペイン)を6-2 6-3で下し、ドバイに続き2大会連続となる8強入りを決めた。

 デヤナと15歳の妹イバンナ・イエストレムスカ(ウクライナ)は先週、戦場となった母国ウクライナからリヨンに渡った。世界ランク140位のイエストレムスカはシングルスで、そして姉妹で組んだダブルスでワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取ったのだ。

「今日は感情的に、初戦よりは少し楽だったわ。感情をコントロールすることができた」とイエストレムスカは振り返った。

「昨日は今日の試合のためにリカバリーに力を入れていたの。国のために勝ちたいから、まだ凄くナーバスになっている。この大会を戦うことはとても感情が高ぶるけど、今日は勝てて本当にうれしいわ」

 母国ウクライナに広がる戦火を逃れたイエストレムスカは、「正直に言うと、妹と一緒にこの安全な場所にいられることがうれしい。しかも大好きなテニスができているのだから。現在の状況を考えると、普段よりも1000倍くらいうれしさや楽しさを感じられるわ。次の試合も勝てるように全力を尽くすつもりよ」と語った。

 イエストレムスカは次のラウンドで、予選勝者のタマラ・コーパッチ(ドイツ)を6-1 6-2で破って勝ち上がった第5シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と対戦する。

 そのほかの試合では第8シードのジャン・シューアイ(中国)がアランチャ・ラス(オランダ)を6-4 6-4で退け、カロリーヌ・ガルシア(フランス)がマルチナ・トレビザン(イタリア)を6-4 2-6 6-3で倒し、ビタリア・ディアトチェンコ(ロシア)は第3シードのビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)に7-6(4) 4-6 6-4で競り勝ち、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではジャンがディアトチェンコと、ガルシアは前日に勝ち上がりを決めていた第7シードのアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)と顔を合わせる。

 第2セットを落としたものの第3セットでは完全に体勢を立て直して勝利を決めたガルシアは、「出だしは競った厳しい展開だったけど、第3セットで存在感を示すことができた。私は相手にプレッシャーをかけてサービスのレベルを取り戻し、より堅実なプレーができた」と試合後にコメントした。

 単にフランス人というだけでなく会場であるリヨン出身のガルシアは次戦に目を向け、「言うまでもなく、厳しい試合になるでしょうね。彼女とは何度か対戦したことがあるけど、彼女は室内ハードコートに適したプレーをするし、このサーフェスでいい成績をおさめている。私たちはいいサービスと攻撃的プレーという少し似た特質のプレーをするから、勝負を分けるのは僅かなことだと思うわ」と話した。

「フランスでのプレー、さらにリヨンでのプレーというのは滅多にないことだから、この機会を楽しんで活用したいの。これは私にとって絶好の機会よ。観客たちが与えてくれるエネルギーを活かしたいわ」

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写真◎Getty Images

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