「ラファが全仏を獲ったら、彼こそが史上最高だ」キリオスが語る“GOAT論争”の終焉

シドニーでオーストラリアのプロバスケットボールリーグを観戦するニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 オーストラリアン・オープンの男子ダブルスで優勝後、しばらく休養していたニック・キリオス(オーストラリア)がインディアンウェルズとマイアミで開催されるATPマスターズ1000大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場することになった。その直前のインタビューで“GOAT(グレーテスト・オブ・オール・タイム)”論争について持論を語った。

「ラファエル・ナダル(スペイン)対ダニール・メドベージェフ(ロシア)のオーストラリアン・オープン決勝は、ラファにとっては最悪のマッチアップだった。サーフェスが遅いために、サービスからフリーポイントをあまり取れなかったんだ。メドベージェフによって多くのショットを打たされる羽目になった。それに、メドベージェフは気持ちよさそうにいろんなコースにサービスを打ち分けていた」

「最初の2セットをメドベージェフが取ったとき、もうほとんど勝負はついたと思った。第3セット3-2の0-40まで見ていたけど、テレビを消しちゃったんだ。それで、2時間半後くらいに点けてみると、何が起きているのか信じられなかった。嘘だと思ったよ」

「ラファが負けると予想したことはほとんどなかったけど、もし彼がフレンチ・オープンで優勝したら、GOATを巡る議論は終わるだろう。議論の余地なく、ラファがGOATになるよ。他の2人が『20』で、ラファだけ『22』になったら、彼がGOATの冠に相応しい」

 「ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が追いつくだろうという意見もある。でも、テニスにケガが付き物だし、ワクチン接種もテニスのうちなんだ。ナダルは一度に一人の選手としか対戦できない。それで、今彼には敵は一人しかいない。現時点で世界で最高のプレーをしているのはメドベージェフだ」

「ナダルがオーストラリアン・オープン決勝で勝ったのは、メドベージェフのレベルがガクンと落ちたからさ。とにかく、フレンチ・オープンでラファが『22』に届いたら、それでこのストーリーはお終いさ。ロジャー・フェデラー(スイス)が追いつくことも考えにくい。俺の中では、GOAT論争の中からロジャーはもう外れている。それに、ロジャーはラファとノバクとの対戦成績がかなり悪いというデータもある。(対ナダル16勝24敗、対ジョコビッチ23勝27敗)。ロジャーはコンディションに問題があるから、グラスコートでもトップ以外のその他の選手に負けてしまうだろう」

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写真◎Getty Images

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