メドベージェフがインディアンウェルズに世界1位として臨む重圧と意欲について語る
ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)に初めて世界ランク1位として臨むダニール・メドベージェフ(ロシア)が大会前の会見に臨み、世界の頂点に立ったことからくるプレッシャーとモティベーションについて「膨大なプレッシャーだが、同時に大きなモティベーションにもなる」と語った。
「ベストを尽くすよ。プレーするすべての大会で同じだ。可能な限り多くのポイントを取ろうと努力する。ここでは1000ポイントだけど、もちろんその分ドローは非常にタフだ。多くの強いプレーヤーがいるから、やってのけるのは簡単なことではない」
世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)はワクチン未接種を理由にインディアンウェルズとそれに続くマイアミ・オープンに出場できないため、彼の次にランキングが高いのは同3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)ということになる。
メドベージェフのいるクォーター(ドローの4分の1)で彼の次にランキングが高いのは第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)だが、そのほかディフェンディング・チャンピオンのキャメロン・ノリー(イギリス)、新進気鋭のカルロス・アルカラス(スペイン)など油断のならない選手が大勢いる。また恐らく彼にとって最大の強敵となる可能性のある第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)は同じトップハーフ(ドローの上半分)におり、お互いに順当に勝ち上がれば彼らの対決は決勝ではなく準決勝となる。
反対にジョコビッチが一度組み込まれてから棄権する形となったボトムハーフ(ドローの下半分)は最近あまり調子のよくない第3シードのズベレフ、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、急成長を見せている第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がいるものの、戦いはよりオープンであるように見える。ちなみにワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)もボトムハーフにおり、1回戦でまたも予選を勝ち上がった日本のダニエル太郎(エイブル)と対戦する。
オーストラリアン・オープン決勝で5セットの戦いの末にナダルに敗れたメドベージェフは、そのあと1大会にしか出ておらず、そのアカプルコでも準決勝で再びナダルに敗れていた。
「アカプルコでプレーする頃までには、オーストラリアン・オープンはもう過去のことになっていた。でも無意識のうちに、特にラファと対戦したときには、あのときのことが頭のどこかにあったのかもしれない。あの試合での僕のエネルギーには、どこか正しくないものがあった。もしかしたらそれ(オーストラリアン・オープンでのトラウマ)のせいだったのかもしれないし、違うかもしれない」とメドベージェフは話した。
「オーストラリアン・オープンでのことが、僕を成熟させたと願いたい。まだまだ向上させるべき余地が大いにあるとわかったからね」
写真◎Getty Images
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