元世界ナンバーワンのマレーがキャリア700勝を達成「より高いところに到達したいというモティベーションになる」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が予選を勝ち上がってきた日本のダニエル太郎(エイブル)に1-6 6-2 6-4で競り勝ち、記念すべきツアーレベルでのマッチ700勝目をマークした。

 ダニエルが最後のボールをミスした瞬間、雄叫びを上げて勝利を祝ったマレーは「これは昨年の終りに心の中で定めていたターゲットだった。言うまでもなく、ここに至れて凄くうれしいよ。次は『800』を目指そうじゃないか!」と試合後に語った。

 現役プレーヤーでこの数字をクリアしているのは1251勝275敗のロジャー・フェデラー(スイス)、1043勝209敗のラファエル・ナダル(スペイン)、991勝200敗のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に続いて700勝220敗のマレーを加えた『ビッグ4』のみとなっている。

「キャリアを通して自分の勝利数とか記録とかそういうことに気持ちを割いていたとは言えないけど、歳を取ってキャリアの終りに差し掛かってきたときに達成できるとうれしいマイルストーンというものはある。700勝に至ったというのは、本当に素晴らしい成果だよ」とマレーは記者会見で話した。

「今になってそういった記録や自分の周りにいる選手たちを見てみると、それがより高いところに到達してより多くの試合に勝ちたいというモティベーションや励みになるよ」

 2015年マイアミ・オープンで500勝に至ったマレーは、翌年には600勝をマークした。全盛期を迎えた彼は2016年11月に世界ランク1位の座に就いたあと2017年前半戦で25勝を追加したが、そこからケガによる戦線離脱とそれに続く大手術でリハビリの日々を強いられ、700勝を達成するまで5年半を費やした。

「スローなスタートを切った。僕も歳を取ったから、午前11時開始の試合ではエンジンをかけるのに少し時間がかかるんだ」とジョークを交えて試合を振り返ったマレーは、「でも太郎は非常にいいプレーをしていたね。僕はオーストラリアン・オープンで彼に敗れていたから、厳しい試合を予想していたよ」と相手のプレーぶりを評価した。

 今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマレーは次のラウンドで、第31シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 次戦についてマレーは「彼(ブブリク)はとても変則的プレーをする選手だ」と分析し、「彼は物凄く才能があって手の感覚が非常に優れており、最近のツアーにいる多くの選手たちとは違ったプレーをするんだ。今季の彼はいいスタートを切ったけど、もし僕自身がいいプレーをすれば勝つチャンスはあると思う」とコメントした。



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写真◎Getty Images

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