今季好調のオジェ アリアシムが2回戦で敗れる番狂わせ「お粗末な仕事をしてしまった」 [ATPインディアンウェルズ]
ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が世界ランク47位のボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)に6-7(4) 7-6(4) 3-6で敗れる番狂わせが起きた。
シード勢は1回戦がBYEで免除されており、オジェ アリアシムはこの試合が初戦だった。2月にロッテルダムでツアー初タイトルを獲得した21歳のオジェ アリアシムは、今季ここまで15勝4敗の戦績で今大会を迎えていた。
第1セットを先取したファン デ ザンツフープは第2セット6-5の場面で3つのマッチポイントを手にしながら決め損ね、セットオールに追いつかれていた。窮地に立たされたオジェ アリアシムはアグレッシブにプレーすることで苦境から脱して6-6に追いつくと、その勢いに乗ってタイブレークを制した。
しかしファン デ ザンツフープは気落ちすることなく相手のわずかな気の緩みに付け込むと、第3セットの第1ゲームでブレークに成功した。そして彼はそのあとそのリードを手放さず、最後はバックハンドボレーを決めて試合を締めくくった。
「もちろん第2セットでマッチポイントを握っていたんだから、ちょっぴりフラストレーションを感じるよ。でも僕が自分でショットをミスしたというのではなく、彼が素晴らしいプレーした訳だからね。自分がチャンスでミスしたというよりも、少し受け入れやすいんじゃないかな」とファン デ ザンツフープは試合後にコメントした。
「僕はいいプレーをしていたと思う。そして第3セットでもそれを継続させたんだ」
昨シーズンに初めてアメリカの地に足を踏み入れたファン デ ザンツフープは、初めて出場したUSオープンで予選から準々決勝に進出する活躍を見せていた。
一方の敗れたオジェ アリアシムは、「長い試合だったから、流れがいったりきたりしていた。でもセットオールになったあと、せっかく勢いを取り戻したのだから第3セットでもっといいスタートを切る必要があった」と自責の念とともに振り返った。
「あんなふうに第3セットの第1ゲームを落とすなんて、僕はお粗末な仕事をしてしまったよ」
ファン デ ザンツフープは次のラウンドで、第24シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6-7(7) 6-3 7-6(6)で破って勝ち上がったミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。チリッチは第3セットのタイブレークで6-4とリードしていたが、そこからミスを犯して逆転を許してしまった。
写真◎Getty Images
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