新しいマインドセットで臨むキリオスが2回戦へ [ATPインディアンウェルズ]

写真はニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した26歳のニック・キリオス(オーストラリア)がセバスチャン・バエズ(アルゼンチン)を6-4 6-0で下し、同種目で今季のマッチ2勝目を挙げた。

 ダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れたオーストラリアン・オープン2回戦以来となるシングルスの試合をプレーしたキリオスは、「僕は今、違う精神姿勢で試合に臨んでいる。僕はメンタル的に自分がより若くなったように感じ、ふたたびエネルギーを感じているんだ。そして言うまでもなく左足の状態はよく、肉体的にも健康だ。かなりいいテニスをしていると感じているよ」と試合後に話した。

 第2セット5-0で迎えた自分のサービスゲームで40-15とマッチポイントを握ったキリオスは強打を何本か叩き込んだあと、特に必要性がない中で股抜きショットをして次の返球をミスした。彼らしい遊び心のせいでポイントを落としてデュースに追いつかれたが、最終的に6度目のマッチポイントでバエズがキリオスのセカンドサーブに対するリターンを返しきれず、試合に終止符が打たれた。

「正直に言って、オーストラリアン・オープンでもかなりいいパフォーマンスができていたと思った。世界最高のプレーヤー(メドベージェフ)と互角に張り合い、チャンスも手にしていた訳だからね。だから気分はいい。明日はタナシ・コキナキス(オーストラリア)とダブルスを楽しむつもりだ。今夜のディナーにもワクワクしているし、何事も当然と受け取ったりはしないよ」とキリオスはコメントした。

 オーストラリアン・オープンでコキナキスと組んだ男子ダブルス優勝を遂げ、今大会にワイルドカードでダブルスに参戦しているコキナキス/キリオスは、初戦でイバン・ドディグ(クロアチア)/マルセロ・メロ(ブラジル)というなかなかの強敵と顔を合わせる。もし勝った場合、第1シードのニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ(ともにクロアチア)とワイルドカードで出場したジョン・イズナー/ジャック・ソック(ともにアメリカ)の勝者というさらに厳しい相手が待っている。

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写真◎Getty Images

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