男子団体1回戦屈指の名門対決、関西(岡山)が名古屋(愛知)を下す [2022高校センバツ]

写真は勝負のかかったシングルス3で勝ち星を挙げたキャプテンの角南凌(関西2年)(撮影◎上野弘明)


 公益財団法人全国高等学校体育連盟などが主催する「大正製薬リポビタン第44回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/団体戦:3月21~25日◎福岡県福岡市・博多の森テニス競技場、個人戦:3月23~26日◎福岡県福岡市・博多の森テニス競技場博多の森テニス競技場&福岡県春日市・春日公園テニスコート/砂入り人工芝コート)の競技初日は、男女団体1回戦が行われた。

 今大会、男女を通して最多出場回数を誇るのは地元の柳川(福岡)と清風(大阪)でその数43回。大会は今年が開催44回目だから、出場できなかった年がそれぞれ一度しかなかったという名門中の名門だ。

 九州1位の柳川に対し、近畿7位の清風は本日の1回戦からの登場となったが、それでも80年代に優勝3回、90年代も上位常連だった伝統の“関西の雄”はその意地を見せて沖縄尚学(沖縄)を4勝1敗で退けた。2回戦では、これまた41回出場という偉大な伝統を持つ東海1位の四日市工業(三重)との名門対決となる。

 その『43回対41回』には及ばないが、本日の1回戦としては屈指の名門カードとなったのが、39回出場の関西(岡山)と34回出場の名古屋(愛知)の一戦だった。関西が中国4位で名古屋は東海3位とはいえ、名門対決という謳い文句に応えるように白熱の展開を見せた。

 関西は遊川大和(1年)と吉田壮汰(2年)でシングルス2本を取ったが、ダブルスは2つとも名古屋がものにし、勝負はシングルス3へ。関西はキャプテンの角南凌(2年)が、名古屋は三宅凌平(2年)がチームの命運を担った。

 2度のブレークで5-2と王手をかけたのは角南だった。しかし追い詰められるたびに粘り強さを発揮する三宅に対し、第8ゲームのサーブを落とした角南は第9ゲームでも3つのマッチポイントを生かせず5-4と追い上げを許した。

「相手が粘ってきたので、自分としてはフォアで攻めていきたかったけど、コートが跳ねることもあってなかなか決めきれなかった。焦りはちょっとありました」

 名門対決ということも多少は意識していたという角南。最後は攻めきり、「キャプテンでもあるので、何とか勝てて責任を果たせたことはよかった」と振り返った。2回戦では、関東6位で19大会連続21回出場の東京学館浦安(千葉)と対戦する。(ライター◎山口奈緒美)

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撮影◎上野弘明

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