オーストラリアのキリオス&コキナキス、チチパスがバーティの電撃引退に驚愕

写真は記者会見でのステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の本戦が始まりノーシードの選手たちが男子シングルス1回戦を戦ったが、出場中だった選手たちの多くが女子世界ナンバーワンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が電撃的に引退を発表したことに驚きの気持と賛辞を口にした。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した同国のニック・キリオス(オーストラリア)はアドリアン・マナリノ(フランス)を7-6(3) 6-3で倒したあとの会見で、「正直、信じられない」と率直な気持を吐露した。

「ニュースを知るなり、本当に驚いたよ。当然ながらそのことについて自分なりの考えを持ったけど、彼女の人生だ。だから彼女は、何であれ自分の望む通りの決断を下すことができる」とキリオスはコメントした。

「彼女はテニス界で、大多数の人たちよりもずっと多くのことを達成した。だから誰かが彼女に何をすべきか言って聞かせることなどできるとは思わない。彼女は別の夢を追いたいと、或いは人生の違った部分を築きたいと思っている。それは彼女の選択だ」

 同じく同胞で予選を勝ち上がってきたタナシ・コキナキス(オーストラリア)はリシャール・ガスケ(フランス)を6-4 6-2で下して2回戦に駒を進めたあと、バーティとその家族をよく知っており、長年に渡って親切にしてもらったと話した。

「彼女はこのスポーツで、やるべきことすべてやった。彼女はその業績に値する。彼女の代理人、彼女の家族のことはよく知っているんだ。彼女の父は、僕がいい成績を挙げているときにはいつもメッセージを送ってきてくれるしね。彼は僕にとって素晴らしい人で、彼らは素晴らしい家族だった。彼女の未来に幸運を祈りたい」とコキナキスは語った。

「テニス界は、彼女がいなくなったことを寂しく思うだろう。ひとつだけ言えば、もし自分が彼女だったなら、オーストラリアン・オープン優勝後にマイクを持って引退発表をしたかったけどね。彼女は物凄いプレーヤーだ。彼女がのちに戻ってきてふたたびプレーする可能性が絶対にないと僕は思わないけど、まあ見てみよう」

 一方で今大会に第3シードで出場しているステファノス・チチパス(ギリシャ)は大会前の記者会見でこの件に言及し、「アッシュ・バーティの引退発表は、僕にとってショッキングだった。僕はそれを、ソーシャルメディアをチェックしているときに見つけたんだ。ビデオの告白を信じられない気持で全部見たよ。自分が目にしたものを信じることができなかった」とチチパスは率直な驚きを口にした。

「彼女は非常にいい成績を挙げていた。正直に言って、最近ウインブルドンとオーストラリアン・オープンで優勝した彼女は、現在そのテニスのピークにいる。それなのに…」

 WTA(女子テニス協会)に続きATP(男子プロテニス協会)もまた公式声明を通し、バーティにオマージュを捧げた。

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写真◎Getty Images

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