「彼女の辞め方は理想的」大坂なおみが引退を表明したバーティについて語る

2018年のオーストラリアン・オープンでは大坂なおみ(フリー/左)がストレートでアシュリー・バーティ(オーストラリア)に勝利(Getty Images)


 大坂なおみ(フリー)が突然引退を表明したアシュリー・バーティ(オーストラリア)について語った。

「昨晩、夜中の3時半くらいに目覚めてニュースを見た。友達から“バーティが引退したって!”とメールが来て、“えー、本当?”と答えたの。ツイッターで確認して本当なんだって気づいた。彼女には、おめでとうという気持ち。昨シーズンはオーストラリアの自宅に戻ることなくツアーを転戦して、本当に大変だったと思う。それが多少は影響したんじゃないかと予想している。でも、彼女の一生懸命テニスに打ち込む姿にインスパイアされた。何も後悔なく引退できると思う。彼女はテニス界にとって凄く重要な存在だった。私も彼女のプレーを観るのが大好き。彼女の辞め方は理想的だなと思う。ナンバーワンとして引退するのは格好いい。もうそれ以上何も証明しなきゃいけないこともないからね。自分が達成したいことはすべて成し遂げたのだから」

最後まで自分を貫いた姿を称えた。

「彼女が自分で線引きをしていたとは言わないけど、自分がしたいことをよくわかっていたんだと思う。オーストラリアン・オープンで優勝したら、たくさんのスポンサーが近づいてくるけど、彼女は自分が何をしたいのかわかっていたし、ブレなかった。彼女がこれからどんなことにチャレンジするのか知らないけど、それを見るのがとても楽しみ」

大坂、バーティともに自分の意志でツアーを欠場したという共通点がある。

「初めて彼女と対戦したのは、お互いまだ若いころでメキシコだったはず(2014年のアカプルコ)。その前に、彼女がホームシックになってしばらくテニスから離れていたと聞いていた。今は特にコロナ禍で突然何が起きるかわからない。私は社交的なタイプじゃない。彼女に会ったら挨拶は交わすけど、深い話はしたことがない。彼女とは何度も対戦する関係だから、あまりすべてをオープンにしないようにしていたのかもしれない」

 過去4度対戦して2勝2敗で、2019年の北京決勝がもっとも印象に残る試合だ。

「3、4回対戦したと思う。直近は北京だと思う。彼女のように柔軟でどんなショットにもうまく対応してくる選手との対戦は凄く珍しい。それができるのはバーティとビアンカ・アンドレスク(カナダ)くらい。彼女たちとの対戦は本当に楽しい。北京の対戦が一番思い出に残っている。とにかく純粋にテニスを思い切りするだけで、それ以外のことは何も関係ないという状態でプレーできた。どちらも相手を尊重して、持てる力を出し切った。あのような素晴らしい試合がもうできないのは寂しい。今年のオーストラリアン・オープンでもうひとつ勝てば彼女と対戦できたのに、敗退してしまったのがとても残念」

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写真◎Getty Images

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