元世界3位のティームとワウリンカがチャレンジャー大会で公式戦に復帰も揃って初戦敗退
ともに元世界ランク3位ながらケガで長い間戦列を離れていたドミニク・ティーム(オーストリア)とスタン・ワウリンカ(スイス)がATPツアー下部大会の「AnyTech365アンダルシア・オープン」(チャレンジャー125/スペイン・マルベーリャ/3月28日~4月3日/賞金総額13万4920ユーロ/クレーコート)で公式戦に復帰したが、揃って初戦敗退を喫した。
足のケガで1年余りプレーしていなかったワウリンカは1回戦でエリアス・イーメル(スウェーデン)に2-6 4-6で敗れはしたが、「フィジカル的にはいい感じだ。本当にポジティブだよ。大会でのプレーに戻り、感動を味わい、試合のストレスをふたたび体験することができて、この上なくうれしい」と喜びを吐露した。
「僕は現在の自分のレベルでベストを尽くすことに気持ちを集中させていた。難しいのはわかっていたが、全体的に見て、これは僕にとってポジティブな週に他ならない。ここまでいい練習をしてきたし、これからも練習を続け、来たる数週間に渡って調子を築き続けていきたい」とワウリンカはATP(男子プロテニス協会)に語った。
ワウリンカはフレンチ・オープンを視野に、4月半ばのモンテカルロ・マスターズ出場を予定している。
「短期の目標と長期の目標がある。フレンチ・オープンまでにはまだまだ時間があるから、その頃までには肉体的にもテニス面でも、僕はまったく違う選手になっているはずだ。だから全然心配してはいないよ。僕はこの瞬間にフォーカスする必要があるんだ。望むレベルに至るために、目の前にある自分がやることに集中しなければならないのさ」
一方で右手首のケガなどにより約9ヵ月戦列を離れていた2020年USオープン優勝者のティームは第1シードだったが、世界228位のペドロ・カチン(アルゼンチン)に3-6 4-6で敗れた。
ティームは3月25日にインスタグラムを通して今大会への出場を発表した際、「ここまで非常に厳しい時期を過ごし、大会に復帰できる日を長いこと待ちわびていました。トップレベルに戻っていくプロセスには時間がかかるとわかっていますが、ハードワークを積み、謙虚な気持で再出発する準備はできています」とコメントしていた。
今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したふたりはティームが現在50位で、最後のケガの前にもたびたび故障で活動を妨げられていたワウリンカは232位までランキングを落としている。
写真◎Getty Images
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