シナーが足のマメを理由に途中棄権、マスターズ本戦デビューの世界103位セルンドロが準決勝へ [マイアミ・オープン]

写真はフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝第1試合は、やや残念な結果となった。

 前日に目覚ましいプレーでワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したニック・キリオス(オーストラリア)を下し、この日も勝利の有力候補だった第9シードのヤニク・シナー(イタリア)がフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に対して第1セット1-4となったところで靴擦れによる足のマメを理由に棄権したのだ。

 折しもこの日、この前に同じスタジアムでプレーされた女子のパウラ・バドーサ(スペイン)とジェシカ・ペグラ(アメリカ)の準々決勝も、まったく同じスコアになったときにバドーサの棄権で打ち切られていた。

 第16シードのライリー・オペルカ(アメリカ)や第22シードのガエル・モンフィス(フランス)、第28シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)といった選手たちを倒して勝ち上がった世界ランク103位で23歳のセルンドロは、突然の出来事に勝ち上がりを喜びながらも苦笑いを浮かべた。

「何が起きたのかまったくわからなかった。3-1の30-0からサービスを打とうとしたとき、彼が屈み込んでいるのが見えた。本当に奇妙だったよ。どこか悪かったように見えなかったけど、彼が大丈夫なよう祈っている。彼は素晴らしいプレーヤーだからね。準決勝に勝ち上がれたことには大きな意味がある。それは正に夢の実現だ」とセルンドロはオンコートインタビューで語った。

 一方で目に見えて動きが悪く、キリオス戦とは似ても似つかない数ゲームをプレーしたシナーは試合後の記者会見で「足のマメだ。動くことができなかったんだ」と棄権の理由を説明した。

「ニックに対する試合の最後のゲームで、それを感じたんだ。今日は何とかプレーしようとしたけど、ダメだったよ。特にスライドするときに痛むけど、動くときに靴が(足のマメに)接触すると凄くきついんだ。状態を調べ、何とか解決策を見つけないといけないね」

 今大会でのシナーは2回戦と3回戦で3セットの死闘を演じたあと、キリオスに対する接戦でレベルを引き上げて好試合を演じ、今年3度目の準々決勝進出を決めていた。

 ATPマスターズ1000大会本戦デビューからの快進撃を続けているセルンドロは準決勝で、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 1-6 6-3で破って勝ち上がった第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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