メドベージェフがブルックスビーを退け世界ナンバーワン返り咲きに『マジック1』 [マイアミ・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が地元選手で21歳のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を7-5 6-1で下してベスト8に進出した。

 出だしからリターンダッシュなど独特なプレーでプレッシャーをかけてくるブルックスビーを前に最初のサービスゲームをブレークされたメドベージェフは、第1セット3-5までワンブレークダウンを覆せないでいた。しかし4-5で迎えたブルックスビーのサービスゲームでギアを上げることに成功し、激しいストローク戦に勝ってついにブレークバックすると、次のゲームをキープして6-5と初めてリードを奪った。

 次のゲームで掴んだ最初のセットポイントを逃さなかったメドベージェフはサーブ&ボレーを試みたに出たブルックスビーの足元にリターンを沈めてボレーミスを誘い、7-5で第1セットをもぎ取った。

 第2セットに入るとブルックスビーのミスが増え、メドベージェフは奪い返した試合の主導権を決して手放すことなくストレートで試合を終わらせた。

「簡単な試合にはならないだろうと思っていたよ。僕はスローなスタートを切り、最初は解決策が見つからなかった。僕はとにかくプレーし続けなければならなかったけど、重要だったのは彼がふたつのブレークポイントを手にした(3-5からの)ゲームを凌いだことだったね。あれで彼はセット取るためにはキープしなければならない状況になった。それで彼は少し硬くなり、僕はギアを上げていいプレーをすることができた。そのあとは、彼の調子が落ちていったんだ」とメドベージェフは試合を振り返った。

 勝利後のコート上でメドベージェフは、「相手によってエネルギーを(試合後半のために)セーブすることもあるけど、今日は十分ではないと感じたよ。だから僕は自分を駆り立て、第2セットに入ってからも可能な限り迅速に勝負にケリをつけようとしたんだ。彼も劣勢に立たされたときに自分を駆り立てられる選手だ。特に昨日の(ブルックスビーの)挽回劇を見ていたから、僕は第2セット5-1になってからもすべてのポイントを取ろうと奮闘したよ」と試合中の心理を説明した。

「ジェンソンはトッププレーヤーになれる潜在能力を持った選手だ。彼は非常に有能で、現在のランキング以上の実力を持っている」とブルックスビーを称賛したメドベージェフは、同日にプレーした選手の中で26歳のニック・キリオス(オーストラリア)が最年長という若手の台頭ぶりをインタビュアーに指摘されると「若い選手の台頭は素晴らしいことだ。僕はニックが歳を取っているとは思わないけどね。ニックは素晴らしいプレーをし、これから今までできなかったことをやってのけられるはずだ」と答えた。

「とにかくジュニアだった選手たちが台頭し、僕たちの間で競い合うようになってきたのは素晴らしいことだと思うよ」

 メドべ―ジェフは準々決勝でロイド・ハリス(南アフリカ)を7-6(3) 6-2で破って勝ち上がっ第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦し、そこで勝てばふたたび世界ランク1位の座に返り咲くことができる。

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写真◎Getty Images

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