「辛いときもうまく対処して、もう一度ナンバーワンを目指す」ベンチッチを倒して決勝進出の大坂なおみ [マイアミ・オープン]

マイアミ・オープン準決勝でベリンダ・ベンチッチ(スイス)を倒した大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月3日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で大坂なおみ(フリー)が第22シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を4-6 6-3 6-4で下し、試合後のインタビューで語った。

「彼女のリターンが素晴らしかった。私がいいサービスを打ったと思っても、物凄いウィナーを決められることもあった。自分の内面をしっかり整理して、1ポイントずつ集中して戦わなければいけないと強く意識した。ただ、あまりにも考え過ぎて悪くならないようにも注意しなければならなかった」

試合では自分を奮い立たせてボディランゲージをかなり積極的に出しているようだった。

「今の自分の状況を見ると、あのようなしぐさをやらなければいけないと感じている。相手は素晴らしい選手ばかりなので、自分で自分を落ち込ませている余裕などない。今日の試合の第2セットで、もしネガティブになっていたら負けたいたと思う。だから、自分を奮い立たせ続けないといけない。他の選手に比べて試合数も少ないから、実戦を重ねて学び続けないといけない」

今大会の序盤では相手を圧倒する強さを見せ、勝ち進むにつれて今日のようにタフな試合になってきた。今後上昇していくために、このような厳しい試合は自分にとってどの程度重要だと思うか。

「物凄く大事。一生忘れられないような3セットマッチになったと思っている。試合中はある程度ナーバスになったけど、特に第3セットでサービング・フォー・ザ・マッチのときは緊張しまくって震えが止まらなかった。あのような緊迫した場面でプレーするのに体が慣れていなかった。このような舞台に戻ってこられたことをどれほどうれしいことか、常に感じられるようにしたい」

勝った瞬間、凄く美しい場面だった。少し振り返ってもらえないか。

「長いこともがいてきたと感じている。フィジカル的に戦うという意味ではなく、このように戦い続ける場所に戻ってきたという意味で。いろんなことをうまく繋ぎ合わせることができなかった。今は自分の人生の中でも素晴らしい時期を迎えている。これを継続したいし、先週のインディアンウェルズでのように厳しいときもあるけど、そこからしっかり復活したい。今回はうまくカムバックできたと思う」

決勝の相手はジェシカ・ペグラ(アメリカ)かイガ・シフィオンテク(ポーランド)になる。イガは現在世界ナンバーワン。この位置に自分がふたたび戻りたいと意識する? それをあまり気にせずに今に集中している感じ?

「またナンバーワンになりたいという気持ちがないと言ったら嘘になる。でも、そこまでには過程があり、多くの大会でいい成績を残さないといけない。とにかく1大会ずつ戦っていきたい。チームの皆は本当に親切で、私が経験しているすべてのことを理解してくれている。私たちはこの素晴らしい瞬間を楽しんでいる。今後、もちろん辛いときもやってくると思う。そのとき、自分がどう対処できるかが重要になる」

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写真◎Getty Images

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