ATPツアー公式戦の「ハッサン2世グランプリ」（ATP250／モロッコ・マラケシュ／4月4～10日／賞金総額59万7900ユーロ／クレーコート）の男子シングルス2回戦でダビド・ゴファン（ベルギー）が同大会優勝歴3回のパブロ・アンドゥハル（スペイン）に5-7 7-6(4) 6-3で競り勝ち、キャリア300勝目をマークした。

　2011年1月に初めてATPツアーで勝利をおさめたゴファンはそれ以来ツアーで5つのタイトルを獲得し、世界ランク自己最高7位に到達した。

　試合は本人が予想した通り激戦となったが、ゴファンは試合が進むにつれて本領を発揮し、第3セットでは相手に許した3つのブレークポイントをすべてセーブしてフルセットの戦いを制した。

「キープすればセットを取るというときにブレークがあったように、典型的なクレーコートの試合だったね。クレーコートシーズンの出だしに僕に必要なのは、こういう試合なんだ。第1セットを落としたあとにも冷静さを保ってプレーできたことに満足しているよ」とゴファンは試合後の記者会見で語った。

「僕はポジティブな気持を持ち続け、落着きを保ってベストを尽くした。そして最後には、形勢を覆すことができたんだ」

　これでアンドゥハルとの対戦成績を3勝1敗としたゴファンは次のラウンドで、ジョアン・ソウザ（ポルトガル）を6-3 7-6(4)で破って勝ち上がったロベルト・カルバレス バエナ（スペイン）と対戦する。ゴファンは1月のシドニーでも8強入りしたが、アンディ・マレー（イギリス）に対する準々決勝の途中で棄権を強いられていた。

「僕は厳しい試合をプレーするためにここにいる。明日もまた戦いとなるだろう。僕はベストを尽くすよ。そこでまたいい試合ができるよう願っている」とゴファンは次戦を見据えた。

　世界65位のアレックス・モルチャン（スロバキア）は2時間39を要した戦いの末、第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）を6-4 2-6 7-6(7)で倒す番狂わせに成功した。第3セット5-6から自分のサービスゲームでマッチポイントをひとつセーブしたモルチャンは、もつれ込んだタイブレークでも6-7のピンチを凌いだ末に対トップ10初勝利をもぎ取った。

　オジェ アリアシムはATPカップで母国の優勝に貢献して勢いある1年のスタートを切ったが、2月にロッテルダムで優勝してマルセイユで決勝に進出したあとはツアーで1勝しか挙げてない。彼は3月にインディアンウェルズとマイアミでプレーしたが、ともに初戦敗退を喫していた。

　そのほかの試合では第6シードのボティック・ファン デ ザンツフープ（オランダ）が予選勝者のヴィート・コプリバ（チェコ）を6-2 6-4で、フェデリコ・コリア（アルゼンチン）が予選勝者のミルザ・バシッチ（ボスニア・ヘルツェゴビナ）を6-4 6-2で、リシャール・ガスケ（フランス）は予選勝者のパベル・コトフ（ロシア）を6-3 3-6 6-3で下し、ベスト8が出揃った。

　準々決勝ではファン デ ザンツフープがモルチャンと、コリアはガスケと顔を合わせる。

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