2022-04-25

ジュニア

イギリスのジュニア大会で湯藤泰寿(13歳)、慶寿(10歳)の兄弟がそれぞれの年代でダブルス優勝

左が兄・湯藤泰寿、右が弟・慶寿(写真◎家族提供)


 4月9日から17日までイギリス・ウェールズで開催された「全英ジュニア選手権(The Welsh Junior Open)」(イギリスのジュニア大会カテゴリーでGrade2 ※下記に補足あり)にて、日本人の湯藤泰寿、慶寿の兄弟がダブルスでそれぞれ優勝を果たした。

 2008年8月9日生まれの13歳、兄・泰寿はアーチー・グレーとのペアで、準決勝の接戦を制して決勝へ進出。レオ・ライト/ルイス・スチュワートを6-7(3) 6-4 [10-8]の逆転で下し、U14男子ダブルスで優勝をおさめた。


湯藤泰寿/アーチー・グレー

 「出場していた32名中26番目のランキングだった僕が、まさか優勝をできるとは思っていませんでした。パートナーとよく相手を観察して作戦を立て、それを落ち着いて実行したのが、自分たちよりもランキングの高い選手に勝てた理由だと思います」と、泰寿は冷静に勝因を語った。

 一方、弟・慶寿は2011年7月30日生まれの10歳。ハキーム・カマルとペアを組み、U11男子ダブルスにエントリーした。初戦でファイナルセットの10ポイントタイブレークを10-5で制して勢いに乗ると、その後、ストレートで勝ち上がり、決勝もジェームズ・マッケン/サミュエル・デ ランゲに4-3(1)、4-1(準決勝よりショートセット)で勝利し、優勝した。


湯藤慶寿/ハキーム・カマル

「シングルスでは準々決勝で6-3、4-1とリードしているところから逆転負けをして、とても悔しい思いをしました。その悔しさをダブルスで晴らすことができて、言葉が出ないほど、うれしかったです。パートナーのハキームくんとは初めて組みましたが、試合を積み重ねるごとに2人の息が合っていったのが、優勝できた理由だと思います」と、慶寿。

 ふたりはイギリスに住み、プロを目指してトレーニングしている。泰寿はフルタイムのテニスアカデミーに入学し、1日9時間のプログラムを行い、慶寿は地元の小学校に通いながら、週に5回、トレーニングを実施。

 またふたりは、日本の松井俊英プロのオンラインサロンに入会して、ズームなどを用い定期的にアドバイスももらっているという。

「数年間にITF Juniorのランキングを世界1位にしてシニアに転向し、世界1位になりたいと思っています。将来は、日の丸を背負ってデビスカップで戦いたい」(泰寿)

「あと数回、シングルス、ダブルスの両方で全英ジュニアに優勝しれ、団体戦でもロンドン代表チームのレギュラーとしてチームの優勝に貢献したいと思います。将来は、日本代表の選手として、世界一のプレーヤーになりたいです」(慶寿)

[補足]イギリスのジュニア大会グレード
Grade6: マッチプレー
Grade5: 地区大会
Grade4: County/県大会
Grade3: Regional/地域大会
Grade2: ナショナル/全国大会
Grade1: 欧州レベル、または、全英統一大会

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