3時間半を超える接戦を制したアルカラスが決勝進出、同じクレーコート大会でナダルとジョコビッチを倒した史上初の選手に [マドリッド・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月1~8日/賞金総額749万9290ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第7シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)との接戦を6-7(5) 7-5 7-6(5)で制し、ATPマスターズ1000大会で2度目の優勝に王手をかけた。

 オープニングゲームで相手のサービスゲームを破ったアルカラスは第8ゲームで追いつかれてタイブレークの末に第1セットを失ったが、サービスキープで進んだ第2セットでは最後のゲームをブレークしてセットオールに追いついた。

 第3セットはより多くピンチに直面したジョコビッチが4-5からのマッチポイントを含む6つのブレークポイントをセーブして食らいついたが、ふたたびもつれ込んだタイブレークでは常に先行したアルカラスが4度目のマッチポイントをものにして3時間35分の死闘を締めくくった。

「僕たちの間で違いが何だったのかはわからない。本当に拮抗していた。彼は第2セット終盤にブレークするチャンスを手にしていた。第1セットでもタイブレークですごく競っていた。正直なところ、何が違いを生んだのかわからないよ」とアルカラスは試合後にコメントした。

「この勝利は、明日決勝を戦うための大きな自信を与えてくれる。自分が凄くいいプレーをしたことはわかっている。シーズンの残りを通して僕は世界最高峰の選手たちとプレーし、彼らを倒すこともできると思う。これは大きな自信になるよ」

 両者はこれが初対決だったが、ウィナー数で51対24と上回ったアルカラスに軍配が上がった。頻繁にドロップショットを使ってジョコビッチを苦しめたアルカラスは直面した6つのブレークポイントを5度セーブするメンタルの強さも見せ、前日のラファエル・ナダル(スペイン)に対する勝利が偶然ではなかったことを証明した。

 マイアミでマスターズ初制覇を果たしたアルカラスはバルセロナでも勝って初めてトップ10入りし、続けてここでナダルとジョコビッチを初めて倒した。ATP(男子プロテニス協会)によると、同じクレーコート大会でナダルとジョコビッチの2人に勝ったのは彼が初めてとなる。

 トップ10選手に対する連勝を「6」に伸ばしたアルカラスは、今季の戦績を27勝3敗とした。

「世界最高峰のプレーヤーたちと戦い続けるために僕はとにかく結果を出し、出場するすべての大会でいいプレーをしようと努力するつもりだ。僕は明日、マイアミでやったように決勝に臨む。ふたたびマスターズ1000大会の決勝でプレーできることを本当にうれしく思うよ」

 アルカラスは最終ラウンドで、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 3-6 6-2で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles