「ローマ中のティラミスを食べる!」28連勝で5大会連続優勝のシフィオンテク [イタリア国際]

左からチームスタッフ、トマシュ・ウィクトロフスキーコーチ、メンタルコーチのダリア・アブラモビッチ、イガ・シフィオンテク(ポーランド)、フィジオのマチェイ・リュシュチュク(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~15日/賞金総額252万7250ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が6-2 6-2で第9シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を退け、優勝インタビューで語った。

今日の決勝でも素晴らしいパフォーマンスだった。決勝で緊張はあった?

「決勝はいつもストレスが大きいもの。今シーズン5度目の決勝だけど、いつでも大会の中で一番難しい試合になる。最後の試合だから期待が物凄く高まっているしね。最後の試合でいいプレーをして終わりたいし、相手のオンスは凄くトリッキーなテニスができる相手。どんなショットにも対応できるように準備した」

いつも試合でスタートから素晴らしいが、意識しているもの?

「最初から相手にプレッシャーをかけていくことが一番重要だと思う。昨シーズン、何度か相手が立ち上がりから押してきて、なかなか反撃するのが難しいことがあったから。だから最初からアグレッシブに、自分がされてきたことを逆に今は相手にしている。それがうまくいっているようね」

28連勝は、2000年以降ではビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の35連勝、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の34連勝、ジュスティーヌ・エナン(ベルギー)の32連勝に次ぐ大記録だ。偉大な選手たちと一緒に並ぶ気持ちは?

「素晴らしい。若い頃は夢にも見ていなかったこと。誇りに思うし、自分のチームが素晴らしい仕事をしていることの証にもなる。凄く信頼している人たちがサポートしてくれているので、彼らに感謝したい。彼らの存在が私を突き動かす原稿力になっている」

アシュリー・バーティ(オーストラリア)が引退して、君がトップに躍り出たけど、彼女の引退で何か変わった? 

「もちろん。まず予想もしていなかったから悲しかった。彼女がいま世界で最高のテニスをする選手だから。私は驚いた。でも、あとから彼女と仲のいい選手に聞くと、それほど驚きでもなかったみたい。そういうことをほのめかしていたみたいだから。人生でテニス以外に大きな喜びがあるとね。アッシュが自分の気持ちに正直に決断できたことがいいなと思う。自分の幸せを一番に考えたのだから。人間誰でも、それが一番重要なことだしね。もし彼女がまだプレーしていたら、ここまで私が勝つのは相当難しかったはず。今でも尊敬している存在」

今トップに立って、ファンも増えているし、いろんな人に刺激を与える存在になっている。逆に自分が刺激を受ける存在はいる?

「あまり面白くない答えになっちゃうけど、ラファエル・ナダル(スペイン)が私にとって一番のインスピレーションになっている。彼がオーストラリアン・オープン決勝でどんな風に復活したのかを、私もスタジアムで観ていた。ダニール・メドベージェフ(ロシア)が最初の2セットで完璧なテニスをしていたのに。ラファは本当にスーパーマン。絶対に諦めないし、フィジカル面でも戦術面でもコート上で集中してすべてを出しきっている。彼は最高のロールモデル。グランドスラム優勝回数でもGOAT(グレーテスト・オブ・オール・タイム)だからね」

1週間後に2度目の優勝を狙うロラン・ギャロスが始まるね。しっかり休みを取れる?

「これから2日間は完全オフにする。楽しみ! グランドスラム大会の前に充電するのは大事なことだから。でも私の大会に臨む姿勢は、他のどの大会とも変わらない。これまでと同じように1試合ずつ集中して戦うことが重要になる。とても楽しみだけど、ここまでやってきたプレーを継続していきたい。ドーハ、インディアンウェルズ、マイアミ、シュツットガルトとね」

今夜はローマにあるすべてのティラミスを食べるんだね?

「もちろん、ローマにあるすべてのティラミスを食べる!」

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写真◎Getty Images

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