「おぞましい」転落を乗り越え、ソックが2回戦に進出した7人のアメリカ勢のひとりに [フレンチ・オープン]

 年末のATPファイナルズで準決勝に進出した2017年11月にキャリア最高ランキングを経験したあと、ソックは2018年に9勝22敗と低迷し、故障に苦しんだ2019年には1勝4敗と落ち込んだ。昨年の11月までに彼はATPランキング自体から姿を消し、2月までランキングすら持っていなかった。

 ふたたび力をつけて幾分でも自信を取り戻す手助けをしてくれたことについて、ソックはコーチのアレックス・ボゴモロフ ジュニア(ロシア)の功績を称えた。

「彼は、『お前はそのレベルにいた。お前はそういうプレーヤーだ。お前はそのプレーヤーなんだ。それがただなくなってしまうということはない』ということを、頭の中に何度も叩き込んでくる。そう繰り返されたことでメンタル的に頭の中の状態がよくなり、それらすべてが合わさってふたたびコートで自信を感じられるようになったんだ」と彼は説明した。

「僕はもしかすると、これまでになかったほど調子がいいかもしれないよ」

 ティームは月曜日に2014年USオープン優勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4 6-3 6-3で下し、2回戦に駒を進めた。

「彼がクレーコートでかなりいいってことは聞いたよ。数週間前、ニューヨークでまあまあいいプレーをしたってこともね」とソックはティームについてジョークを言った。

「グランドスラムで最初のタイトルを獲って、彼は恐らく人生最高のテニスをプレーしているところなんだろう。僕だって自分がいいプレーヤーだと思っているよ。自分のパターン、自分のテニスに集中するつもりだ。そしていくつかのポイントで主導権を握り、試合をコントロールする時間帯を作れるように頑張ってみるよ」とソックは次戦を見据えた。

「もし彼のほうがこちらを走り回らせてポイントをコントロールしてくるようであれば、なかなか難しい日になるだろうけどね」(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)

※写真はジャック・ソック(アメリカ)
PARIS, FRANCE - SEPTEMBER 28: Jack Sock of The United States of America celebrates after winning a point during his Men's Singles first round match against Reilly Opelka of the United States on day two of the 2020 French Open at Roland Garros on September 28, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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