コーチングで警告を受けたガウフが主審に無実の訴え [フレンチ・オープン]

写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス1回戦で第18シードのコリ・ガウフ(アメリカ)が予選勝者のレベッカ・マリノ(カナダ)を7-5 6-0で倒したが、第2セットの途中である目を惹く出来事があった。

 観客席の父親がコーチングをしたと判断した主審のマリアナ・ベルジョビッチ氏がガウフに警告を与えたところ、ガウフは主審に歩み寄って「自分は8歳のときから父に試合中は私に話しかけないよう頼んできた」と説明して無実を訴えたのだ。

「試合のたびに私は父に『ただ拍手だけをして、私には何も言わないで』と頼んでいるから、警告に凄くショックを受けた」とガウフが言うと、ベルジョビッチ氏は「彼が手でジェスチャーを見せたとき、私はそれをコーチングと解釈することがある」と答えた。

「私たちの間にシグナルなんてないから、父に何を言うべきかわからない。私はコーチングなど受けていないから、あなたが私に何をして欲しいと思っているのかわからない」と不満をぶつけたガウフは、「私は(仕草など)父がやることすべてをコントロールできない。8歳のときから私は父に、試合中は私に話しかけないでと頼んできたのよ。あなたが私を責めている訳でないのはわかるけど、主審にこんなことを言われたことは初めてだとあなたに伝えておきたかったの」と礼儀正しく異議を唱えた。

「わかったわ。父が何かコーチングに見える仕草をしたってことね」と言って引き下がったガウフは10本のダブルフォールトを犯して12本のブレークポイントに直面したが、それでも特に第2セットでは相手を寄せ付けずにストレートで試合を終わらせた。

「結局のところ、彼女(主審)は自分の仕事をして、私は選手として自分がずるなどしていないことを訴えた。だからまあ、ちょっぴりおかしかったわ。私は父と話して、コーチングが許可されている大会でも試合中は私に何も言わないよう頼んでいるのだから」と試合後の記者会見でガウフは話した。

 恐らく父は試合後に娘と話し、この一件から得た教訓を2回戦では心に留めておくことだろう。

 ガウフは次のラウンドで、アン・リー(アメリカ)が第2セット途中で棄権したため勝ち上がったアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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