壮絶な結末、ナダルが右足首を捻るアクシデントによるズベレフの途中棄権で決勝進出 [フレンチ・オープン]

写真は右足首捻ってコートに倒れ込んだアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/中央)を心配して歩み寄るラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の途中棄権により最終ラウンドに駒を進めた。

 ズベレフは第1セットのタイブレークを6-2としながら逆転されて8-10で落とし、4度ずつブレークし合った第2セット6-5からのリターンゲーム最後のポイントで、フォアハンド側にボールを追いかけた際に右足首を捻ってしまった。ショットはアウトしスコアは6-6、治療のためズベレフは車いすで一旦コートを離れたが、タイブレークをプレーすることはできずリタイアした。試合時間は3時間13分。

 ロラン・ギャロスに18年連続出場となる35歳のナダルは、同大会で最多記録となる13回(2005~08年、10~14年、17~20年)の優勝を誇る。2度目の5連覇に挑んだ昨年は、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-3 3-6 6-7(4) 2-6で敗れていた。

 今シーズンのナダルは1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)を制して『ダブルグランドスラム(四大大会2回以上制覇)』の偉業を達成し、ロジャー・フェデラー(スイス)とジョコビッチを追い抜き男子の最多記録となる21回目のグランドスラム制覇を果たした。

 この結果でナダルはズベレフとの対戦成績を7勝3敗とした。グランドスラム大会では2017年オーストラリアン・オープンの3回戦で顔を合わせ、ナダルが4-6 6-3 6-7(7) 6-3 6-2で勝っていた。

 今大会のナダルは1回戦でジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2 6-2 6-2、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のコランタン・ムーテ(フランス)を6-3 6-1 6-4、3回戦で第26シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-3 6-2 6-4、4回戦で第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を3-6 6-3 6-2 3-6 6-3、準々決勝では大会連覇を目指していた第1シードのジョコビッチを6-2 4-6 6-2 7-6(4)で破って4強入りを決めていた。

 ナダルは決勝で、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードは準決勝で第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を3-6 6-4 6-2 6-2で破って勝ち上がった。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles