バウティスタ アグートが前年覇者メドベージェフを下して準決勝へ、チチパスは辛勝 [マヨルカ選手権]

写真はロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「マヨルカ選手権」(ATP250/スペイン・マヨルカ島/6月19~25日/賞金総額95万1745ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第5シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に3-6 2-6で敗れる番狂わせが起きた。

 もっともメドベージェフはバウティスタ アグートとは相性が悪く、前週のハレで初勝利をおさめたがそれ以前は3戦全敗だった。またバウティスタ アグートにとって、世界ランク1位の選手を倒したのはこれで4度目となる。

「ダニールを倒すには非常にいいプレーをしなければならない。彼は世界1位であり、マヨルカのディフェンディング・チャンピオンだ。彼はほんの数日前に僕を倒したばかりだった。僕は完璧な試合をした」と試合後のオンコートインタビューでバウティスタ アグートは語った。

「今日はより納得のいくプレーができた。強いショットを打って安定感もあり、凄くいい試合ができたと思う」

 メドベージェフはバウティスタ アグートの堅実なプレーに苦しめられ、フラットなストロークと強くしっかりと入ってくるサービスによって常にプレッシャー下に置かれていた。自分以上に長いラリーを得意とするバウティスタ アグートに対してメドベージェフはドロップショットなどを混ぜてリズムを変えようとしたが、相手のペースを崩すには至らなかった。

「彼に勝つには、自信を持つ必要がある。先週の僕はそうではなかった。僕は今日、自信に満ちていた。自分がいいプレーをすれば勝つチャンスがあるとわかっており、僕はそのチャンスを掴んだんだ」とバウティスタ アグートはコメントした。

 バウティスタ アグートは次のラウンドで、タロン・グリークスプア(オランダ)を5-7 7-6(5) 6-2で破って勝ち上がった予選勝者のアントワーヌ・ベリエ(スイス)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、ステファノス・チチパス(ギリシャ)とバンジャマン・ボンジ(フランス)の顔合わせとなった。第2シードのチチパスが大いに苦労しながらもマルコス・ギロン(アメリカ)を7-6(5) 4-6 6-3で振りきり、ボンジはダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)を6-3 6-4で退けた。

「今日は大仕事だった。簡単ではなかったよ。暑さに対処しなければならず、それから素晴らしいプレーをしている対戦相手を何とかしなければいけなかった。フィジカル的に凄く頑張らなければならなかった。でも僕は闘志を持って戦った」とチチパスは試合を振り返った。

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写真◎Getty Images

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