シフィオンテクが全豪女王ケニンに勝利、驚異の14セット連取で1997年以来の10代新チャンピオンに [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、ノーシードから勝ち上がってきたイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)を6-4 6-1で下し、1997年のイバ・マヨーリ(クロアチア)以来となる10代チャンピオンに輝いた。試合時間は1時間24分。

 ツアーレベルで優勝経験がなかった世界ランク54位のシフィオンテクは2017年のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に続いてグランドスラム大会でツアー初タイトルを獲得すると同時に、今大会の同種目でもっともランキングの低い優勝者となった。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 ロラン・ギャロスに2年連続出場となった19歳のシフィオンテクは、初参戦だった昨年の大会でベスト16に進出。4回戦では大会連覇を目指していたシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦し、1-6 0-6で敗れていた。

 この結果でシフィオンテクは、ケニンとのジュニア時代からの対戦成績を2勝0敗とした。両者は2016年6月に全仏ジュニアの3回戦で初対戦しており、シフィオンテクが6-4 7-5で勝っていた。

 今大会でのシフィオンテクは、1回戦で前年の準優勝者で第15シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を6-1 6-2で、2回戦でシェイ・スーウェイ(台湾)を6-1 6-4で、3回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したユージェニー・ブシャール(カナダ)を6-3 6-2で、4回戦で第1シードのハレプを6-1 6-2で、準々決勝で予選勝者のマルチナ・トレビザン(イタリア)を6-3 6-1で、準決勝では予選勝者のナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)を6-2 6-1で破って決勝進出を決めていた。

 今季シーズンのケニンは2月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でグランドスラム初優勝を果たし、3月にはリヨン(WTAインターナショナル/室内ハードコート)で2つ目のタイトルを獲得した。

 ケニンがこの決勝に勝てば、2016年に全豪と全米を制したアンジェリック・ケルバー(ドイツ)以来となる年間グランドスラム2勝を達成するはずだった。(テニスマガジン)

※写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 10: Iga Swiatek of Poland celebrates after winning a point during her Women's Singles Final against Sofia Kenin of The United States of America on day fourteen of the 2020 French Open at Roland Garros on October 10, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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