王者ジョコビッチが4連覇達成でフェデラー超えのグランドスラム21勝目、キリオスは牙城を崩せず [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がニック・キリオス(オーストラリア)を4-6 6-3 6-4 7-6(3)で倒して大会4連覇を達成した。試合時間は3時間。
ジョコビッチが四大大会でチャンピオンに輝いたのは昨年の同大会以来で通算21回目(全豪9回、全仏2回、ウインブルドン7回、全米3回)となり、ロジャー・フェデラー(スイス)をひとつ上回って男子の最多記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)にあと1勝に迫った。
ウインブルドンに2年連続17回目の出場となった35歳のジョコビッチは、これまでに6度(2011年、14年~15年、18年~19年、21年)タイトルを獲得。2年ぶりに開催された昨年は決勝でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-7(4) 6-4 6-4 6-3で倒し、グランドスラム3大会連続優勝を飾っていた。
2022年シーズンのジョコビッチは新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン未接種によりここまで6大会の参戦に留まり、5月のローマ(ATP1000/クレーコート)で優勝するなど16勝5敗の戦績で今大会を迎えていた。
ふたりはこれが3度目のマッチアップだったが、ジョコビッチが初勝利を挙げた。両者は2017年3月にハードコートで2度顔を合わせ、いずれもキリオスがストレートで勝っていた。
今大会でのジョコビッチは1回戦でクォン・スンウ(韓国)を6-3 3-6 6-3 6-4で、2回戦でタナシ・コキナキス(オーストラリア)を6-1 6-4 6-2で、3回戦で第25シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-0 6-3 6-4で、4回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のティム・ファン ライトフォヘン(オランダ)を6-2 4-6 6-1 6-2で、準々決勝で第10シードのヤニク・シナー(イタリア)を5-7 2-6 6-3 6-2 6-2で、準決勝では第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を2-6 6-3 6-2 6-4で破って決勝進出を決めていた。
敗れはしたが27歳のキリオスはベスト8の壁を3度目で初めて突破し、同種目でグランドスラム自己最高の準優勝をマークした。1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)では、タナシ・コキナキス(オーストラリア)と組んだ男子ダブルスでグランドスラム初制覇を果たしていた。
写真◎Getty Images
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