メドベージェフがUSオープン後まで世界ナンバーワンの座を確保、今季初優勝をかけ前年覇者ノリーと対決 [ミフェル・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ミフェル・オープン」(ATP250/メキシコ・ロス カボス/8月1~6日/賞金総額92万625ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第4シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を7-6(0) 6-1で下して今季初優勝に王手をかけた。

 好スタートを切ったキツマノビッチは立ち上がりに4-1とリードしたが、リズムを掴みだしたメドベージェフが巻き返すと持ち込まれたタイブレークを7-0と圧倒して第1セットを先取した。第2セットに入っても攻撃の手を緩めなかったメドベージェフは3-0と先行し、さらに3度目のブレークで突き放して1時間26分の試合を締めくくった。

 この勝利でメドベージェフは、少なくともUSオープンが終わるまでは世界ナンバーワンの座を維持することを確定させた。

「厳しい試合だった。彼は凄くいいスタートを切り、第1セットを通して目覚ましいレベルだった。競ったポイントがたくさんあり、そこで僕は優位に立つことができたと感じた。タイブレークは素晴らしかったよ」とメドベージェフは試合後のオンコートインタビューで語った。

 タイブレークの序盤に見事なバックハンドのパスを決めたメドベージェフは観客の声援を煽ったが、それについては「僕はあんなふうに観客に応援を頼むタイプではないんだけど、あのショットは素晴らしかったから『これはよかったから、ちょっぴり盛り上げよう』と思ったんだよ」と笑いながら答えた。

 メドベージェフは決勝で、第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 3-6 6-3で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第3シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦する。

 ふたりは2019年1月に上海(ATP1000/ハードコート)の2回戦で一度顔を合わせており、メドベージェフが6-3 6-1で勝っている。

「特に昨年優勝している訳だからタイトルを獲りたいと思っているけど、僕は1試合1試合に取り組んでいる」とノリーは試合後にコメントした。

「対戦するたびに彼は僕よりいいプレーをして僕をやっつけてきたから、今回はいつも以上に勝ちたいと強く望んでいたんだ。勝てて本当にいい気分だよ。特に最後のゲームで彼がブレークチャンスを手にしたとき、僕は持ち堪えて踏ん張り抜くことができたからね。決勝に進出でき、何より世界1位のダニールと対戦できるなんて最高だよ」

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写真◎Getty Images

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