18歳ガウフが“第二の春”を謳歌する28歳ガルシアとの準々決勝へ [USオープン]

写真はロラン・ギャロス以外のグランドスラム大会で初の8強入りを決めたコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で第12シードのコリ・ガウフ(アメリカ)がジャン・シューアイ(中国)に7-5 7-5で競り勝ち、同大会では初となるベスト8進出を決めた。

「正気の沙汰じゃないわ」と勝ち残っている中でもっとも年齢の低い選手である18歳のガウフは試合後のオンコートインタビューで話した。

「アーサー・アッシュ・スタジアムが私の名前を呼んでいた。チェンジコートのときに微笑んでしまわないようにしていたのよ。心の中では微笑んでいたけどね」

 ベテラン勢の活躍が目立っている今大会の女子シングルスでガウフは重要な瞬間での強さを発揮し、過去にグランドスラム大会で2度8強入りした実績を持つ33歳のジャンに追撃を許さなかった。サービスの強さに加えて高いディフェンス力で知られるガウフはこの日、長引いたラリーを相手よりはるかに高い頻度で制した。

 ガウフは次のラウンドで、第17シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)と対戦する。28歳のガルシアは第29シードのアリソン・リスク アムリトラジ(アメリカ)を6-4 6-1で下し、2017年フレンチ・オープン以来となるキャリア2度目のグランドスラム準々決勝に駒を進めた。

 今季の女子ツアーで最多のサービスエース数を誇るガルシアはこの日もサービスゲームで堅固な戦いぶりを見せ、取り戻したアグレッシブなプレーでリターンゲームでも相手を圧倒した。2018年に世界ランク4位まで浮上したガルシアはそのあと調子の低下に苦しめられたが、28歳で迎えた今年は“第二の春”を謳歌している。

「私は自分が5年前と同じ人間だとは感じていない。言うまでもなく、私は多くを学んだ。厳しい年月を過ごし、経験を積んだのよ。私はトップレベルに戻るため、ハードワークを積んできた。ふたたびこのレベルに至れてうれしい。本当に楽しんでいるわ」とガルシアは試合後の記者会見で語った。

 ガルシアは次戦を見据え、「彼女は既にロラン・ギャロスで決勝を経験している。彼女はアグレッシブだけど、恐らく私よりもベースラインの後方でプレーしている。サービスが非常に強く、パワフルで動きがいい。身体能力の高い選手だわ」と過去2戦して2敗を喫しているガウフを分析した。

「私は一度もアーサー・アッシュ・スタジアムで有名なアメリカ人選手と対戦したことがない。間違いなく初めての経験よ。フランス人選手として、ロラン・ギャロスで観客がどんな感じなのか知っている。言うまでもなく、今回は逆になる訳ね。本当に楽しみにしている。素晴らしい経験になるでしょうね。しっかり準備を整えるつもりよ。私には自分のチームがついていてくれる。準々決勝でアメリカ人選手に対してアッシュ・スタジアムでプレーすることに文句を言うつもりはないわ」

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写真◎Getty Images

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