アルカラスが粘るティアフォーを振りきり3試合連続フルセット勝利、ルードとの決勝はともにグランドスラム初優勝と世界ナンバーワンをかけた大一番に [USオープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-7(6) 6-3 6-1 6-7(5) 6-3で倒してグランドスラム初制覇にあと1勝と迫った。試合時間は4時間19分。

 フラッシングメドウに2年連続出場となる19歳のアルカラスは、昨年の大会で初めてグランドスラム大会の3回戦を突破し8強入り。そのときは2試合連続のフルセットを戦ったあと、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に対する準々決勝を内転筋のケガを理由に第2セット途中でリタイアしていた。

 今シーズンのアルカラスは4月のマイアミ(ATP1000/ハードコート)と5月のマドリッド(ATP1000/クレーコート)のATPマスターズ1000大会を含む4勝を挙げてトップ10入りを果たし、グランドスラム自己最高のシード順位で今大会を迎えている。

 この結果でアルカラスは、ティアフォーとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は4月にバルセロナ(ATP500/クレーコート)の3回戦で一度顔を合わせており、ティアフォーが6-4 7-6(2)で勝っていた。

 今大会でのアルカラスは1回戦をセバスチャン・バエス(アルゼンチン)の途中棄権で勝ち上がり、2回戦でフェデリコ・コリア(アルゼンチン)を6-2 6-1 7-5で、3回戦でジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を6-3 6-3 6-3で、4回戦で第15シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4 3-6 6-4 4-6 6-3で、準々決勝では第11シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-3 6-7(7) 6-7(0) 7-5 6-3で破って4強入りを決めていた。

 アルカラスは最終ラウンドで、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードは準決勝で、第27シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を7-6(5) 6-2 5-7 6-2で下して勝ち上がった。

 この大会の結果次第で史上最年少で世界ナンバーワンの座に就く可能性を持つアルカラスは、ランキングの動向をリアルタイムで伝える新しいATPライブランキングでルードとラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜き暫定トップに浮上した。最終日の決勝は、ともにグランドスラム初優勝と世界ランク1位をかけた戦いとなる。

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写真◎Getty Images

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