「日本の好きなところは抹茶!」メルテンスがQ&Aイベントに登場 [東レPPOテニス]

子供の質問に優しく答えるエリース・メルテンス(ベルギー)(写真◎BBM)


 国内最大のWTAツアー公式戦「東レ パン・パシフィック・オープンテニス」(WTA500/東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月19~25日/賞金総額75万7900ドル/ハードコート)の予選1日目に行われた『トークセッションQ&A』にエリース・メルテンス(ベルギー)が登場し、ファンの質問に丁寧に受け答えした。

――ダブルスでもシングルスでも予測が大事だと思うが、何を見て、どういうところを見て予測力を養っていますか?

「まず、シングルスとダブルスでかなり違いがある。私はどっちもプレーするのが好き。シングルスではサービスとリターンの予測が物凄く重要。ダブルスはより反応の多いプレーになる。ネットに出てボレーも多い。シングルスでは走る距離も長く、反応の早さも大事になる。自分が何をすべきかに、どんなプレーに取り組んできたのかに集中しないといけない」

――試合のときに感情的になってしまうけど、冷静になるために何をしていますか?

「ポイント、試合を落としたときに悲しくなったり、イライラするのは当たり前のことだと思う。自分の頭の中をコントロールしないといけない。いろんなことが頭を駆け巡るけど、今その瞬間に何をすべきか、自分のプレーでどこを改善できるかに集中すること。悪いショットを打っても、あなたは(テニス少女)今後の人生でたくさんのポイントをプレーするし、たくさんの試合を今後経験する。いい試合もあれば悪い試合もある。でもなるべくポジティブな面に目を向けるの。スコアを気にしないで、大丈夫と気持ちを強く持って、次のポイントに集中するのよ」

――ダブルスでパートナーの調子が悪いときはどんな声掛けをしていますか?

「ダブルスは必ず2人だから、パートナーがいいプレーをするか、調子が悪いかはやってみないとわからない。アイコンタクトをして、お互いのモティベーションを高めて、“ワンチーム”であることが重要。あなたのパートナーはわざとミスをする訳じゃない。ミスをしてもポジティブな声をかけて気持ちを上げることが重要。“100%でチャレンジしたんだからいいじゃない、次のポイントを取りにいこう!”とね。いいプレーをするにはポジティブなエネルギーが大事だと思う」


ファンのスマホを自ら手に持って自撮りに応じてくれたエリース・メルテンス(ベルギー)(写真◎BBM)

――どんなペットを飼っていますか?

「私はペットが大好きなの! 凄いたくさん飼っているわ。犬が6匹、それらはみんな保護された犬。亀、鶏、あひる、全部で30匹くらい自宅で飼っている」

――何故テニス選手になろうと思ったのですか?

 「6個上の姉がテニスをしていたから、その影響で始めた。お姉さんがプレーに出掛けるとき、母に私にもやってみたらと言ってくれたのが始まり。3歳半か4歳くらいだから、幼い頃に始めた。そこから辞めることなく続けたら、今はここ東京にいてWTAツアーの試合に出ている。私はテニスが大好きで、物凄い情熱がある。本当に好きで、“テニスコートに行かなきゃいけないの?”などと思ったことがない。テニスの素晴らしいところは、ある試合で調子が悪くて負けても、次の週に新たな大会があるから、そこで改善するチャンスが直ぐにやってくる。完璧な状態になることは永遠になく、いつでも向上できるのがいいところでもある」

――東京の大会を選んだ理由、日本の好きなところは?

「日本にはもう何度も来たわ。東京にも大阪にも来たことがある。皆が凄くフレンドリーで、まるで地元にいるようにリラックスできる。皆がフレンドリーだし、美しく、とても綺麗。私が一番好きなのが抹茶! 抹茶専門店か何かがあれば、是非行ってみたいの!」

――テニス選手になるために一番努力したことは何ですか?

「若いときから規律が凄く大事だと思う。15歳から20歳で大人になる過程で成長しないといけない。規律、集中、毎日上達しようとする気持ち。テニスは遠征が多いから、若い頃からしっかり自立しないといけない。でも、それが私の人生で大いに役立った。自分のことをよく知り、自分にとって何が大事なのかを知ることができる。規律とは、決まった時間に朝起きて練習して、毎日同じようなことを繰り返す。そしてどんなときも全力を尽くすこと。疲れていても関係ないし、オフが欲しいと思ってもダメ。常に全力を尽くす。そうすれば終わった後に充実感があるから」

 メルテンスは1回戦で、クレア・リュー(アメリカ)と対戦する。

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