「今年は自分のことを学ぶ成長のとき」大坂なおみが今年を振り返り大会への意気込みを語る [東レPPO]

練習コートで父でもありコーチのレオナルド・フランソワの話に耳を傾ける大坂なおみ(フリー)(写真◎BBM)


 3年ぶりの開催となる国内最大のWTAツアー公式戦「東レ パン・パシフィック・オープンテニス」(WTA500/東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月19~25日/賞金総額75万7900ドル/ハードコート)の本戦初日に大坂なおみ(フリー)が大会への意気込みを語った。

「ここに戻ってこられてうれしい。今回の滞在では友達とたくさん街を見て回ることができた。前回が3年前の2019年だから、ディフェンディング・チャンピオンというのはちょっと不思議な感じがする。またここで優勝したいけど、まず1試合ずつ戦っていきたい。昨年の東京オリンピックは観客がいなかったから、観客の前でプレーできるのはうれしい」

今年は最高のシーズンではないが、大きなケガがあった中でも今は状態がいいという。

「最高のシーズンではないけど、自分のことを学ぶことができた。ケガをしたし、完治するまで長い時間のかかるケガだったから、今また健康な体に戻ることができてうれしい。シーズンでは波があり、ダウン&アップがあったけど、今はいい状態だと思う」

自分のテニスは正しい方向に向かっているか?

「毎年いろんな変化があり、今年は成長の年。テニスでは間違った方向にいくとは思えない。私には確固たるベースがあるから。自分のことを学べるいい機会になっている。自分はアグレッシブな選手で、それを続けることしかできない。テニスをしていることによって、ビジネスなどいろんな機会があるのはありがたいこと」


東レPPOテニスの記者会見で語る大坂なおみ(フリー)(写真◎BBM)


セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が引退したが、彼女の穴を埋めるような意識はない。

「誰かの穴を埋めるのはできない。皆それぞれ違うし、それぞれが自分の道を歩んでいる。でも彼女がテニスのためにしてくれたことは物凄く大きい。今はビジネスウーマンとしての彼女も素晴らしい。彼女のUSオープンでの最後の試合を皆が盛り上がっているのがよかった。本当に素晴らしいキャリアを送ってきたと思う」

今はいつでもいいプレーをしようと意識している。 

「正直、初めてUSオープンで優勝したときは自信がなかった。1つ目は初めてだったから。2度目はどんなことが起きているかわからない中で、そこまで自信が大きかった訳でもなかった。今の気持ちは、いつもいいプレーをしたいというもの」

日本は新しい経験が多い場所なのか、リラックスできる場所なのか?

「日本にいるときはいつもハッピー。気持ちの中には新鮮さもあり、リラックスもできていいコンビネーションだと思う。過去に日本ではいいプレーができている」

今大会に向けて、フォアハンドの強化に取り組んできた。

「取り組んできたことは、自信の部分。まずは自分のフォアハンドを信じること。ニューヨークではちょっとぐらぐらしてた不安定だったから。実は、昨日イベントでサービスについて子供たちにいろいろ聞かれたから、彼らのためにも今大会はいいサービスを見せたい」

 大坂なおみは1回戦で、ダリア・サビル(オーストラリア)と対戦する。

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