大坂がカネピとの1回戦を途中棄権「試合の出だしから背中に痛みを感じていた」 [WTAトロント]

写真は1回戦を途中棄権し、涙ぐみながらコートをあとにする大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・オンタリオ州トロント/8月8~14日/賞金総額269万7250ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、ふたりのUSオープン優勝経験者が早くも姿を消した。

 まず第9シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がディフェンディング・チャンピオンのカミラ・ジョルジ(イタリア)に6-7(0) 2-6で敗れ、大坂なおみ(フリー)は背中のケガを理由にカイア・カネピ(エストニア)に対する1回戦を第2セットの途中で棄権した。

 第1セットで先にブレークを許した大坂は背中の問題を訴えてメディカルタイムアウトを取ったあと、一時3-5とリードされながらも巻き返してタイブレークに持ち込んだ。しかしそこで幾つかのミスを犯した大坂はそのセットを6-7(4)で落とすと目に見えて出力を落とし、第2セット0-3とリードされた時点で審判台に歩み寄って棄権を告げると涙ぐみながらコートをあとにした。

「試合の出だしから背中に痛みを感じており、それでも何とか戦い抜こうとベストを尽くしたけど今日はできなかった」と大坂は試合後に説明した。

「いいプレーをしたカイアを称え、大会の残りでも彼女の幸運を祈りたい」

 ジャイアントキラーとして知られる37歳のカネピは前週のワシントンDCで決勝に進出しており、ここ6試合の戦績を5勝1敗とした。

 リスクを覚悟で強打するプレースタイルでラドゥカヌを倒したジョルジは試合を通して31本のウィナーを決め、31本のアンフォーストエラーを犯した。

「非常にいい試合だった。ここカナダに戻ってくるのはいつも素晴らしいこと。ここでプレーするのが大好きよ」とジョルジは試合後にコメントした。

 次のラウンドではジョルジがエリース・メルテンス(ベルギー)と、カネピは第8シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦する。上位8シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

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写真◎Getty Images

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