西岡良仁がルードを倒す金星で準決勝へ「賢いテニスができた」 [韓国オープン]

写真はUSオープンでの西岡良仁(ミキハウス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Eugene韓国オープン・テニス選手権」(ATP250/韓国・ソウル/9月26日~10月2日/賞金総額123万7570ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、日本の西岡良仁(ミキハウス)が第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-2 3-6 6-2で倒す番狂わせをやってのけた。

 試合を通して主導権を握った西岡は多彩なショットを駆使して戦略的にルードを圧倒し、32本のウィーナーに対してアンフォーストエラーを14本に抑えて大金星を挙げた。

「素晴らしい気分だ。モティベーションは非常に高い。僕はとてもいいプレーをしたし、賢いテニスができた」と西岡は試合後に手応えを口にした。

「彼は偉大な選手だ。彼がレーバー・カップでプレーし、ヨーロッパからやって来たことは知っている。恐らく彼はまだこの国のコートに馴染みきっていなかったんじゃないかと思う。僕のほうは準備ができていた。僕は彼と対戦することに集中し、彼に対するゲームプランも持っていた。それがうまく機能したよ」

 世界ランク2位のルードは初戦だった2回戦で予選勝者のニコラス・ジャリー(チリ)に勝ったことで、シーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を獲得していた。しかしこの日の彼は相手の堅固さに対抗できず、西岡がキャリア2度目の対トップ5勝利をマークした。

 第5シードのダニエル・エバンズ(イギリス)と同胞のダニエル太郎(エイブル)をストレートで下して勝ち上がってきた27歳の西岡は、準決勝でアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)と対戦する。ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)として本戦に出場したコバチェビッチは同胞のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に4-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめ、夢の進撃を継続させた。

 もうひとつの準決勝は、デニス・シャポバロフ(カナダ)とジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)の顔合わせとなった。第4シードのシャポバロフがラドゥ・アルボット(モルドバ)を6-2 6-2で退け、第8シードのブルックスビーは第2シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が体調不良で棄権したため不戦勝で4強入りを決めていた。

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写真◎Getty Images

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