大会2連覇中のシナーが準決勝へ、次は19歳ルーネと初対決 [ソフィア・オープン]

写真はUSオープンでのヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ソフィア・オープン」(ATP250/ブルガリア・ソフィア/9月26日~10月2日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、大会3連覇に挑んでいる第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)を6-2 6-3で下してベスト4に進出した。

 21本のウィナーを決めて相手を圧倒したシナーは今季のツアーでマッチ45勝目を挙げ、シーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で12位に浮上した。シナーは昨年のATPファイナルズに代役として初出場したが、今度は自力で出場することを目指している。

 同大会での戦績を11戦全勝としたシナーは次のラウンドで、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を6-2 5-7 6-4で破って勝ち上がった第5シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。

「ルーネとは何度か一緒に練習したことがあるけど、大会で当たったことは一度もない。だからお互いにとってまったく新しい試合になるだろうね。難しい試合になると思うけど、準備万端で臨むつもりだ。今日は少しレベルを引き上げることができたから、明日も同じようにしないといけない」とシナーは次戦を見据えた。

 シナーはまた試合後の記者会見でロジャー・フェデラー(スイス)の引退に触れ、「彼とは一度も対戦したことがなかった。彼が引退してしまって本当に残念だ。そう思っているのは僕だけじゃない。最後の試合を観たけど、本当に心を揺さぶられた。キャリアを分かち合ったすべての選手たち、コーチや家族たちもそこにいた。彼にとってだけでなく、他の多くの人々にとって感情を揺さぶられる『さよなら』だった」と話した。

「少なくとも一度は彼と対戦したかった。本当に残念だよ」

 もうひとつの準決勝は、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)とマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)の顔合わせとなった。第4シードのムゼッティが予選勝者のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-6(3) 6-1で退け、ヒュスラーは第2セットのタイブレークでふたつのマッチポイントを凌いでカミル・マイクシャク(ポーランド)に6-7(4) 7-6(6) 6-3で競り勝った。

「今日の試合は大きな挑戦だった。ヤン(ストルフ)は非常に攻撃的で、僕はそれにかなり苦しめられた。最初のゲームから彼は大いにプレッシャーをかけてきた。それに押されてミスしてしまったけど、僕もエネルギーを絞り出してしっかり対抗できた」とムゼッティは試合を振り返った。

「人生の中で今日ほどいいサービスを打ったことはなかったと思う。これまで1試合で9本もサービスエースを奪ったことなんかなかったはずだ。もしかしたら、ここまで積んできた努力の成果なのかもしれないね」

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写真◎Getty Images

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