伏兵ヒュスラーがルーネを倒してツアー初優勝「おとぎ話のような1週間」 [ソフィア・オープン]

写真はウィンストンセーラム・オープンでのマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ソフィア・オープン」(ATP250/ブルガリア・ソフィア/9月26日~10月2日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、ノーシードから勝ち上がってきたマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)が第5シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を6-4 7-6(8)で倒してツアー初優勝を飾った。

 ツアーレベルで初の決勝をプレーしたレフティーのヒュスラーは多彩なショットを駆使してルーネを振り回し、キャリア最大の勝利をもぎ取った。ヒュスラーは試合を通して効果的にネットを取り、第2セットのタイブレークではふたつのセットポイントを凌いで挽回した。

「僕は本当に素晴らしい試合をした。驚いてしまって言葉も出ないよ。凄い試合だった。僕はただ集中して、冷静さを保つように努力した。勝つことができて本当に幸せだ」とヒュスラー試合後のオンコートインタビューで語った。

 対トップ20初勝利を挙げた第2シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に対する2回戦を皮切りに第4シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)らの強敵を破って勝ち上がってきたヒュスラーは、「この1週間は僕にとって完全なおとぎ話だった。何ラウンドか勝ち上がれればいいと思っていたのに、今ここでトロフィーを掲げているんだからね」と1週間を振り返った。

 スイス人選手がATPツアーの同種目で優勝したのは2019年10月にバーゼルを制したロジャー・フェデラー(スイス)以来で、マッチポイントを凌いだ末にチャンピオンになったのはヒュスラーが今季8人目となる。

「ここのコンディションは間違いなく僕に合っている。2年前にここでプレーしたときにもそれは感じた。あのときは最終的にヤニク・シナー(イタリア)に負けたけど、ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を倒したりかなりいいレベルのプレーができたんだ」とヒュスラーは大会との相性のよさについて話した。

「ここでは調子がいい。僕のテニスはサービスが軸なんだ。ここのインドアではサービスでプレッシャーをかけることができるし、今週はボレーも有効だった。自分自身にとっても驚きだったよ」

 ミュンヘンに続くツアー2勝目を目指していた19歳のルーネは今週、ムゼッティとともに2年連続で男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」の出場権を獲得していた。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第2シードのラファエル・マトス(ブラジル)/ダビド・ベガ エルナンデス(スペイン)がファビアン・ファラート/オスカー・オッテ(ともにドイツ)に3-6 7-5 [10-8]で競り勝ち今季4勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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