オジェ アリアシムがウルフを下してツアー2勝目「素晴らしい1週間だった」 [フィレンツェ・オープン]

写真はツアー2勝目を挙げたフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Unicreditフィレンツェ・オープン」(ATP250/イタリア・トスカーナ州フィレンツェ/10月10~16日/賞金総額61万2000ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が23歳のJ.J.ウルフ(アメリカ)を6-4 6-4で下してツアー2勝目を挙げた。

「勝利の感慨は決して色褪せない。常に初めてのように感じられる。優勝するというのは本当に特別だ。ここでは特にね。素晴らしい1週間だったよ」と優勝までの過程でわずか1セットしか落とさなかったオジェ アリアシムは試合後のオンコートインタビューで語った。

 前週のアスタナでロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に対する1回戦で敗れていたオジェ アリアシムは、今週の戦いを通して迅速に自信を取り戻した。

 決勝でのオジェ アリアシムは最初のサービスゲームを落としたが、そのあとは一度もブレークポイントに直面しなかった。

「僕はいいスタートを切ったけど、最初のサービスゲームで少し硬くなってしまった。でもそのあとは驚くほどいいサービスを打ち、本当にいいテニスをしていると感じていた。サービスの出来は恐らく今週で一番だった。だから本当にうれしいよ」とオジェ アリアシムは決勝を振り返った。

「決勝は常に難しいものだ。今週のベストプレーヤーふたりが対決する訳だからね。もちろん決勝では負けるよりも勝てるように努力する。だからこそ全力を尽くす準備をして今日のコートに出てきたんだ。第2セットでは非常に厳しいラリーもあったしフィジカル的にもきつかったけど、とにかく頑張り抜いて高いレベルを維持しようとしたよ」

 シーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」初出場を目指すオジェ アリアシムにとって、その希望を繋ぐためにも重要な1週間となった。東京で優勝したテイラー・フリッツ(アメリカ)が出場権争いに食い込んできた1週間後、オジェ アリアシムはフリッツに180ポイント差をつけてレースランキング(Race To Turin)で7位に浮上した。

 10位につけているノバク・ジョコビッチ(セルビア)はウインブルドンで優勝しており、『グランドスラム優勝者は11月のパリ・マスターズ終了時にトップ20にいれば出場権を獲得できる』という特別条項があるため既に資格を得ており、残り3席を巡る熾烈な争いが続いている。

「現在のプランは、毎週プレーすることだ。僕はアントワープ、バーゼル、パリでプレーする。まだ大会があり、レースは非常に競り合っているからね」とオジェ アリアシムは今後の予定について話した。

「テイラー(フリッツ)やアンドレイ・ルブレフ(ロシア)のような選手がいるし、ほかにも多くの選手たちが出場権を獲得しようと激しく戦っているから、可能な限り最高のポジションにいられるようにして目標を達成できるように頑張るつもりだよ」

 これに先立ち行われたダブルス決勝ではニコラ・マウ/エドゥアール・ロジェ バセラン(ともにフランス)が第3シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ)を7-6(4) 6-3で倒し、同ペアでの今季初タイトルを獲得した。

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写真◎Getty Images

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