オジェ アリアシムがムゼッティを退けウルフとの決勝へ [フィレンツェ・オープン]

写真はレーバー・カップでのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Unicreditフィレンツェ・オープン」(ATP250/イタリア・トスカーナ州フィレンツェ/10月10~16日/賞金総額61万2000ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が地元ファンの期待を背負った第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-2 6-3で下してツアー2勝目に王手をかけた。

 強力なショットで相手を圧倒したオジェ アリアシムはほぼ非の打ち所のないベースラインプレーを見せ、21本のウィナーに対してアンフォーストエラーを6本に抑えて1時間27分で勝利を掴んだ。

「ふたりとも非常に高いレベルで試合を始めた。彼は驚くべきテニスをしており、僕は『勝つためには自分のベストテニスをしなければならない』と思ったんだ。今夜はそれができたと思う。僕はほぼ完璧なプレーをした。非常に堅固なパフォーマンスだったよ。本当にうれしいし、明日の決勝を楽しみにしている」とオジェ アリアシムは試合を振り返った。

 敗れはしたが既にシーズン末の男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」の出場権を確保している20歳のムゼッティは、今週の活躍でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングでキャリア最高の24位に浮上した。

 オジェ アリアシムは次のラウンドで、予選勝者のミカエル・イーメル(スウェーデン)を6-4 6-4で破って勝ち上がった23歳のJ.J.ウルフ(アメリカ)と対戦する。

「決勝は常に難しいものだ。今週のベストプレーヤーふたりが対決する訳だから、最高のテニスをしなければならない。J.J.は週を通して強力なサービスを打ち込み、非常にいいプレーをしてきた。もしふたりとも今週ここまでのようにいいサービスを打てれば、かなりの接戦になると思う。リターンの練習をして、明日のバトルに備えるよ」とオジェ アリアシムは次戦を見据えた。

 ライブランキングで11位に浮上した22歳のオジェ アリアシムは、決勝で勝てばトップ10に返り咲くことができる。また彼はシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で7位につけており、優勝すれば8位のテイラー・フリッツ(アメリカ)との差を広げることができる。既に5人が資格を得ており、残り3席を巡る熾烈な争いが続いている。

 より早い時間帯にキャリア初のツアー準決勝を終えたウルフは、「僕は以前に決勝に進出したことがないから、結果は気にせず明日はとにかくここまでやってきたことに取り組み続けるつもりだよ」と決勝に向けて抱負を述べた。

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写真◎Getty Images

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