劇的な逆転勝利でダブルスを制したオーストラリアがクロアチアを倒して19年ぶりの決勝進出 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真は母国の決勝進出を決める勝ち星を挙げたマックス・パーセル(オーストラリア/右)と喜びを分かち合うオーストラリア代表チーム監督のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の4日目は準決勝1対戦が行われ、オーストラリア(グループC・2位)が第1シードのクロアチア(グループA・2位)を2勝1敗で下して2003年以来となる29回目の優勝に王手をかけた。

 第1試合でボルナ・チョリッチ(クロアチア)がタナシ・コキナキス(オーストラリア)を6-4 6-3で倒してクロアチアが先勝したあと、第2試合のエース対決でアレックス・デミノー(オーストラリア)がマリン・チリッチ(クロアチア)を6-2 6-2で退け勝負の行方はダブルスの結果に委ねられた。

 最後のダブルスではマックス・パーセル/ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)がニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ(クロアチア)に6-7(3) 7-5 6-4で逆転勝利をおさめ、オーストラリアが決勝行きの切符をもぎ取った。

「最後に決勝に進出してからもう随分になる。言うまでもなく我々はデビスカップで栄光の歴史を持ち、大きな誇りを持ってこの大会を戦っている国だ。僕は選手たちが決勝でプレーする機会を得ることができたことに感激しているよ。彼らはそれに値する。日曜日に実現するんだ」とオーストラリア代表チーム監督のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)は勝利後に語った。

 ヒューイットはオーストラリアが最後にチャンピオンとなった2003年の決勝で選手として出場し、メルボルンでスペインに対する3勝1敗の勝利に貢献していた。

 母国を決勝に導く劇的な逆転勝利を決めたパーセルは「このようなものはほかにない。僕がここまで体験した中で最高の経験だ」と感慨を吐露し、パートナーのトンプソンは「とにかくサービスキープに集中していた。その点について僕たちはいい仕事ができたと思うよ。チャンスがなかなかこなかったけどとにかく踏ん張って、少ないチャンスをしっかりものにすることができた。ダブルスはあっという間に流れが変わるから、今日もそうなったね」と試合を振り返った。

 オーストラリアは最終日の決勝で、イタリア(グループA・1位)とカナダ(グループB・2位)の勝者と対戦する。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を9月に戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

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写真◎Getty Images

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