日本プロテニス協会が創立50周年記念式典、JPTAコンベンション2022を同日開催

JPTA50周年記念式典後に撮影


 11月28日、公益社団法人日本プロテニス協会(以下JPTA)は、『JPTAコンベンション2022』および同協会『創立50周年記念式典』を品川ザ・グランドホール(東京)で開催した。 

 まず、JPTAコンベンションが9時30分から始まり、休憩を挟んで17時30分まで行われた。所属するプロコーチやその他職業コーチ、スポーツ指導者が参加し、勉強の場として、様々な分野の講師による講義(6つ)を聴講した(今回はすべて座学)。登壇した講師およびプログラムは次のとおり。

JPTAコンベンション2022|特設ページ(外部サイト)


(1)講演『「教える」から「学びを支援する」へのパラダイムシフト』(伊藤雅充氏/日本体育大学教授)


(2)講演『アメリカでのテニス環境(コーチング、クラブプログラム、ジュニア)と、コロナ禍でのプロツアーの変化について』(平沢潤氏/California ITA Inc. 代表)


(3)講演『「目標」を「現実」に変えるたった3つのルール』(石井大貴氏/金沢工業大学大学院准教授、LOCON株式会社)


(4)講演『幼児が主体的に取り組み「学び」の楽しさを感じるために』(荒木尚子氏/公益社団法人全国幼児教育研究協会副理事長)


(5)対談『今後のテニス界について・JPTA設立50周年について』(杉山愛氏、渡辺功氏ほか)


(6)基調講演『Challenge with Dream』(藤井純一氏/元北海道日本ハムファイターズ代表取締役社長、立命館大学スポーツ健康学部客員教授、(株)ホットファクトリー取締役)


 コンベンション終了後の18時からは、JPTA50周年記念式典が行われた。


山東昭子会長

 日本プロテニス協会会長である山東昭子氏が挨拶。続いて、(公社)日本テニス事業協会の大久保清一会長、(公財)日本テニス協会の福井烈専務理事らが祝辞を述べた。JPTAの歴史を振り返る動画がスクリーンで流され、長年指導者資格などで連携をとるUSPTA(全米プロテニス協会)からもお祝いメッセージが届けられた。


大久保清一氏(左)と福井烈氏


右はUSPTAのCEO、ジョン・エンブリー氏


JPTA藤沼敏則理事長は、今後のJPTAの活動方針などについて抱負を述べた。

 なお、この記念式典内では、『2021年度JPTA協会賞』表彰式も行われた。

 前年度もっとも活躍したプレーヤーに贈られる『PLAYER OF THE YEAR賞』はプロ車いすテニス選手の国枝慎吾選手(ユニクロ)が受賞。


国枝慎吾選手

 PLAYER OF THE YEAR賞を受賞した国枝選手は、昨年の東京オリンピック金メダル獲得、そして今年、ウインブルドン初優勝を含む3つのグランドスラム制覇などを振り返り、「最高の一年が2度続きました」と話し始めた。自身がテニスを始めたきっかけを思い出し、「27年前に、TTC(吉田記念テニス研修センター)で車いすテニスのレッスンが一般のレッスンと同じように行われていたことがテニスを始めたきっかけです。車いすテニスのジュニアはいま、世界に羽ばたいています。そんなことは予想もしていなかった2009年にプロになりました。プロになりたい選手が続いていったらなと思っていましたが、いま、続いていく雰囲気があります。全国で車いすテニスを受け入れてくれるところが増えつつあることがうれしいです。今後とも車いすテニスをよろしくお願いいたします」とコメントした。

『特別賞』には、前年度の協会活動に尽力した神谷勝則氏(株式会社SHOW Tennis Project代表)と堀内昌一氏(亜細亜大学教授、テニス部監督)、過去50年の間に協会に多大な貢献をした8名として、渡辺功氏、渡辺力氏、小野修七郎氏、太田耕造氏、森良一氏、柳恵誌郎氏、澤田誠氏、手塚雄士氏が『特別功労賞』を受賞。そのほか、協会在籍10〜50年の会員で5年毎の節目に贈られる永年会員賞の内訳は次のとおり。10年(29名)、15年(34名)、20年(34名)、25年(41名)、30年(23名)、35年(21名)、40年(4名)、45年(3名)が受賞。



神谷勝則氏(左)と堀内昌一氏


左から小野修七郎氏、渡辺力氏、渡辺功氏



写真◎日本プロテニス協会、テニスマガジン

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