マクドナルドが左足負傷のナダルを倒す番狂わせ、オジェ アリアシムは2セットダウンから逆転勝利で3回戦へ [オーストラリアン・オープン]

写真は試合後に握手を交わすラファエル・ナダル(スペイン/左)とマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に4-6 4-6 5-7で敗れる番狂わせが起きた。試合時間は2時間32分。

 第2セット3-4からのレシーブゲームの途中で左脚を痛めた様子のナダルはマクドナルドのサービスエースでそのゲームが終わったあとに一旦ベンチに戻り、メディカルタイムアウトを取って治療を受けた。ナダルはそのあとも試合を続行し、本来の力を出せないながらも最後まで戦い抜いた。

 ふたりは秋に開催された2020年フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の2回戦で一度顔を合わせており、そのときはマクドナルドがナダルから僅か4ゲームしか奪えず1-6 0-6 3-6で完敗を喫していた。

 全豪に10年連続18回目の出場となった36歳のナダルは、2009年と22年にタイトルを獲得。第6シードとして臨んだ昨年は決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)との激闘を2-6 6-7(5) 6-4 6-4 7-5で制し、『ダブルグランドスラム(四大大会2回以上制覇)』の偉業を達成した。

 昨年末に始まった男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/室内ハードコート)で今季を開始したナダルはグループステージで2連敗を喫して今大会を迎え、1回戦で21歳のジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 2-6 6-4 6-1で破ってシーズン初勝利を挙げていた。

 マクドナルドは次のラウンドで、第31シードの西岡良仁(ミキハウス)と予選から勝ち上がってきたダリボール・スブルチナ(チェコ)の勝者と対戦する。

 そのほかの試合では第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が2セットダウンから挽回してアレックス・モルチャン(スロバキア)に3-6 3-6 6-3 6-2 6-2で逆転勝利をおさめ、第15シードのヤニク・シナー(イタリア)がトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-3 6-2 6-2で退け、第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)は予選から勝ち上がってきた17歳のシャン・ジュンチェン(中国)を6-4 6-4 6-1で下してそれぞれ3回戦に駒を進めた。

 この日は雨のため前半の試合は開閉式屋根のある3つのスタジアムで試合が行われ、ダブルスの試合は翌日以降に延期となった。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者

男子シングルス2回戦|主な試合結果

○4マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)6-4 6-4 7-5 ●1ラファエル・ナダル(スペイン)[1]

○16フランシス・ティアフォー(アメリカ)[16] 6-4 6-4 6-1 ●14シャン・ジュンチェン(中国)[Q]

○48ヤニク・シナー(イタリア)[15] 6-3 6-2 6-2 ●45トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)

○64フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)[6] 3-6 3-6 6-3 6-2 6-2 ●61アレックス・モルチャン(スロバキア)

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写真◎Getty Images

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