タイトル防衛を目指すナダルが今季3試合目で初勝利「これは僕が必要としていた勝利だった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は今季の3試合目で初勝利を挙げたラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が21歳のジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 2-6 6-4 6-1で振りきり、タイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 昨年の大会を過酷な5セットマッチの決勝で締めくくっていたナダルは決して楽ではなかった初戦を制し、今季の3試合目で彼にしては少し遅めの初勝利を挙げた。

「昨年の全豪は間違いなく、僕のキャリアでもっとも感動的な大会のひとつだった。ここオーストラリアにふたたび戻ってくることができて本当にうれしいよ」とナダルは試合後のオンコートインタビューで語った。

「これは僕のツアープロとしてのキャリアで19回目のシーズンだ。この新しい始まりにとてもワクワクしている。ロッド・レーバー・アリーナに戻ってきて、僕が必要としていた勝利を挙げることができて本当によかったよ。ここ数ヵ月は簡単ではなかったけど、この勝利がいい方向に向かうきっかけになればと思う」

 ともに左利きの両者による初対決でナダルは競り合いを制して第1セットを先取したが、第2セットではあわや0-6で落とすというところを終盤のブレークで何とか防いで次への足掛かりを作った。第3セットも競り合いになったが、プレッシャーをかけ続けたナダルがものにした。

 途中からケイレンに苦しみながらも奮闘したドレイパーは第4セット第1ゲームをブレークしたが次第に勢いを失い、ナダルが最後の6ゲームを連取して3時間41分で試合を締めくくった。

「ここ6ヵ月に経験したことを考えれば非常にポジティブなスタートだ。僕は1回戦で当たる可能性がある中でもっとも厳しい相手のひとりと戦った。彼は若くてパワーがあるし、輝かしい未来が待っていると思う。彼はこの先もここで何度もプレーし、非常にいい結果を残すだろうね」とナダルは試合を振り返った。

 昨年にトップ100入りを果たしたドレイパーがグランドスラム大会の本戦でプレーしたのは4度目だったが、昨年のUSオープンでは2回戦でフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を倒す番狂わせに成功していた。

 2年連続3度目の優勝と23回目のグランドスラム制覇を目指すナダルは次のラウンドで、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)を7-6(5) 7-6(1) 1-6 6-7(10) 6-4で破って勝ち上がったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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