トップ20復帰目前のチョリッチが準々決勝へ「またここに戻ってくることができて本当にうれしい」 [南フランス・オープン]

写真は2022年エルステ・バンク・オープンでのボルナ・チョリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「南フランス・オープン」(ATP250/フランス・モンペリエ/2月6~12日/賞金総額63万705ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)がアルトゥール・リンデルネック(フランス)を6-3 7-5で下して8強入りを決めた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、チョリッチはこの試合が初戦だった。

 同大会に3度目の出場となる26歳のチョリッチはケガで一時世界ランクを200位以下に落としていたが、昨シーズンに200位以上も上げる快挙をやってのけて現在は23位まで戻している。152位で迎えた昨年8月のシンシナティではラファエル・ナダル(スペイン)やステファノス・チチパス(ギリシャ)らの強豪を次々となぎ倒してマスターズ初優勝を果たし、トップ30返り咲きを決めていた。

 それからいい状態を維持してこの日も安定したプレーを見せたチョリッチは一度もブレークポイントに直面せず、ファーストサーブからのポイントを79%ものにした。

「第2セット5-5で何とかブレークできたのが試合のカギだった。それに今日は自分のサービスがとてもよかったと思う。またここに戻ってくることができて本当にうれしいよ」とチョリッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

 チョリッチは次のラウンドで、第7シードのエミル・ルースブオリ(フィンランド)を6-4 6-4で破って勝ち上がったマキシム・クレッシー(アメリカ)と対戦する。

 クレッシーに勝てばトップ20に復帰することができるチョリッチは、「彼とは一度も対戦したことがないと思うから、彼の試合をいくつか観ておく必要がある。彼のことは知っているけど、一緒に練習したことも試合をしたこともないからね。サービスが強力なのは知っているから、今日と似たような試合になるじゃないかな」と次戦を見据えた。

 そのほかの試合では第1シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、カンタン・アリス(フランス)、グレゴワール・バレール(フランス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。ルーネが過去2戦全敗だったマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)を7-6(5) 6-2で倒し、第5シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)はアリスに3-6 3-6で敗れてシードダウンを喫した。

 準々決勝ではルーネがバレールと、ソネゴが第2シードのヤニク・シナー(イタリア)と、アリスはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のアルトゥール・フィス(フランス)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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