大一番を制したフェデラーが準決勝へ、ジョコビッチは年末世界1位奪取ならず [Nitto ATPファイナルズ]

 グランドスラムでふたり合わせて「36」のタイトルとATPファイナルズで「11」の優勝杯を獲った男たち同士の対戦だったが、ジョコビッチはこの試合2度目のサービスゲームでも2度ダブルフォールトし、2つのショットをネットに打ち込んでラブゲームでブレークされていた。

 フェデラーは第2セット2-1から唯一のブレークポイントに直面したが結局キープし、それから直ちにブレークに成功して3-2とリードを奪った。彼は2本のダブルフォールトを含め、わずか5本しかアンフォーストエラーを犯さずに試合を終えた。

「この試合には多くのことがかかっていた。僕のサービスはすごくよかったと思う。予測もよく、僕は明確なゲームプランを持っていた」とフェデラーは振り返った。「今夜、それは完璧なまでに機能した。そしてノバクに対し、それが機能するのが最後でないよう願っている」。

試合後にファンのサインに応じるロジャー・フェデラー(スイス)
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 14: Roger Federer of Switzerland signs autographs for the as he walks off the court after his singles match victory against Novak Djokovic of Serbia during Day Five of the Nitto ATP World Tour Finals at The O2 Arena on November 14, 2019 in London, England. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

 第2セットの序盤にジョコビッチは肘に痛みを感じたが、それが来週マドリッドで開催されるデビスカップでのプレーを妨げるとは思わないと話した。

「痛みはかなり鋭かった。でも試合の残りをプレーすることはできたからね。もしそれが深刻な問題だったら、ラケットを持ち続けることはできなかっただろうと思う」と彼は説明した。「だからそれは単に、妙な具合に速い動きをしたことからくるものだったのだろう。そのあとの調子に問題を課すようなことはなかった」。

 これに先立つアフタヌーンセッションの対戦では、2敗して敗退の決まっていたベレッティーニが2勝ですでに準決勝進出を決めていた第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を7-6(3) 6-3で破り、せめてもの1勝を手に大会から去ることになった。

(APライター◎マティアス・カレン/構成◎テニスマガジン)

※トップ写真はロジャー・フェデラー(スイス/左)とノバク・ジョコビッチ(セルビア/右)
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 14: Roger Federer of Switzerland and Novak Djokovic of Serbia embrace at the net after their singles match during Day Five of the Nitto ATP World Tour Finals at The O2 Arena on November 14, 2019 in London, England. (Photo by James Chance/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles